市民の安全より自己保身を貫く久留米市役所と鹿島建設の欠陥隠しを暴く(3)
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鹿島欠陥マンション裁判
一級建築士 仲盛昭二、一級建築士 星野信治
久留米市長は、調停における平成26年10月1日付け久留米市の回答書の2頁において、「仲盛建築士が作成した構造計算書は、本件マンションの設計者とは異なる建築士が新たに作成したものであるから、それらの数値は仲盛建築士の主観による考え方(工学的判断)を反映したものといえる」と主張されていますが、今までに、具体的な箇所は、何一つ示していないし、説明もされていません。工学的判断の箇所を具体的に示せないのであれば、久留米市長の主張は、根拠の無い主張(開き直り)に過ぎないのです。
「仲盛建築士が作成した構造計算書は、本件マンションの設計者とは異なる建築士が新たに作成したものであるから、それらの数値は仲盛建築士の考え方(工学的判断)を反映したものといえる。」
(平成26年10月1日付け久留米市の回答書 2頁より)久留米市は、「設計者である木村建築研究所の代表者を呼び、事情を聞いた」と、住民側との協議の場で発言しています。久留米市が木村建築研究所から聴取した調書を公表する事を求めます。その上で、設計者の考え方と、構造検証との相違点を示して下さい。相違点が示されれば、本件の解決のため、久留米市長との協議に応じる事はやぶさかではありません。
前向きな解決を目指すため、この協議には、設計者である木村建築研究所も参加し、是非とも実現して頂きたいと願います。久留米市建築指導課の構造担当の上野氏は、平成25年8月16日、本マンション集会室において、住民側の質問で、
「上野さんが構造審査の担当者であった場合、このマンションは建築確認を認められますか?」という問い掛けに対して、上野氏は、
「とても、建築確認などは認められる内容・レベルではない」と、明確に回答されました。前記の久留米市長の回答書における主張と真っ向から対立する発言であり、久留米市長に対する職員の造反であるが、久留米市長としての正式な見解を示される事を求めます。
また、久留米市は、「鹿島建設に出向き、事情を聞いた」とも発言しています。こちらの調書も提出して下さい。中立的な立場である行政庁が、この文書を隠すこと自体、納得できない事です。
木村建築研究所にせよ、鹿島建設にせよ、事情聴取は公務であるので、久留米市長は、必ず、調書を提出される事を求めます。
それにしても、木村建築研究所は呼び付け、鹿島建設には足を運ぶという待遇の違いは何なのでしょうか? 不思議でなりません。時を同じくして(本件マンションの問題を久留米市に報告した後)、久留米市総合都市プラザという67億円もの大規模な建設を鹿島建設が受注した事と、何か関係があるのかと、個人的には、うがった見方をせざるを得ません。(つづく)
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