人間力を鍛える、福岡JCの「まちづくり、ひとづくり」とは(前)
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(一社)福岡青年会議所
1953年2月に創立された(一社)福岡青年会議所(福岡市博多区、中田泰平理事長、以下福岡JC)は、「まちづくり、ひとづくり」をテーマに事業活動を行ってきた。会員数は約270名を数え、九州一の規模を有する福岡JCの野中副理事長、庄野崎拡大親睦委員長、中野拡大交流委員長に現在の活動内容やその魅力について話を聞いた。
――それぞれ何年に入会されたのでしょうか。
庄野崎拡大親睦委員長(以下、庄野崎) 私は知り合いからの紹介を受けて2008年に入会しました。
中野拡大交流委員長(以下、中野) 私も取引先の紹介で入会したのが2009年でした。上下関係が厳しいと聞いていましたので、その点も不安ではありましたが、人間関係ができていくなかで、不安は小さくなっていきました。仮入会期間がありましたので、躊躇するくらいならまずは入会してみようと思ったのが入会の決め手です。
野中副理事長(以下、野中) 私は2005年に知り合いの社長から紹介されて入会しました。
入会するまではどのような団体なのかほとんど知識がありませんでしたし、中野委員長と同じく不安もありました。――入会時には不安を感じていたわけですが、今になって思う福岡JCの魅力は何だとお考えでしょうか。
野中 やはり、人です。先輩や同期との人間関係ができていくなかで、不安も小さくなっていきました。
私は今年で引退なのですが、「JCで人間力が鍛えられた」というのを実感しています。圧倒的な上下関係があり、私も先輩から教わったことを数え上げればキリがありません。大人になって涙できる、裸の付き合いがJCにはあります。入会から40歳の引退まで、退会者が1割にも満たないのはその証左といえるでしょう。
福岡JCは全国でも珍しく、理事長や理事、委員長を選挙で選出する仕組みをとっていますので、良い意味で慣れ合いもありません。JC内では働いている会社も学歴も収入も関係ありませんので、個人としての力を試すことができるところは大きな魅力だと思います。自分の力を図る良い機会にもなりましたね。庄野崎 利害関係のない仲間たちと力を合わせて事業を行うなかで、楽しいことばかりではなく厳しいことも数多くあります。ただ、そのなかで築くことのできた人間関係は私にとっても大きな財産です。
中野 野中副理事長が言うように、先輩や同期、後輩との関係が深くなるにつれて人間力を鍛えられたのは実感しています。理事長はじめ選挙で選ばれることもあり、社会の中での個人の力を伸ばす環境があります。
――福岡JCの会員構成を教えて下さい。また、入会するために必要なことは何かありますか
野中 会員は創業者や2代目、3代目の経営者をメインに構成されています。入会資格は福岡市又は粕屋郡に居住もしくは勤務先を有する21歳以上37歳未満であることが条件です。面接や理事長審議、仮入会を経て正会員となります。先ほど中野委員長が申し上げたとおり仮入会という制度を設けていますが、4ヶ月間の仮入会期間中に例会や委員会、オリエンテーリングがありますのでJCの雰囲気を感じていただき、魅力を感じたら正会員になるといった流れですね。(つづく)
【永上 隼人】▼関連リンク
・(一社)福岡青年会議所■JCとは
日本全国に約4万人の会員を有する団体。国籍・人種・性別・職業・宗教の区別無く、20歳から40歳までの志の高い青年経済人によって構成される。社会への奉仕、指導者訓練を基調とした修練、世界との友情を三原則に、さまざまな活動を行っている。関連記事
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