2024年11月23日( 土 )

アビスパ福岡、J2優勝・J1昇格を目指す(前)

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 サッカーJリーグJ2・アビスパ福岡は10日、福岡市内で2018年新体制発表記者会見を行った。会見会場には川森敬史・アビスパ福岡代表取締役社長、鈴木健仁強化部長、井原正巳監督と今期の新加入選手(トゥーリオ・デ・メロ選手、輪湖直樹選手はチーム合流前のため欠席)が登場した。

川森 敬史 社長

 まず挨拶に立った川森社長は、昨年果たせなかったJ1復帰を今年も目指していくと宣言。今季のスローガン「感動と勝ちにこだわる」を発表した。川森社長によれば、「感動」とは人の心を揺さぶる熱いプレーで戦いきること、「勝ちにこだわる」とはしっかり得点を奪って勝つということ。また、運営側もこのスローガンに向け、レベスタ10,000名プロジェクトの完遂を誓った。「強いサッカー、強い運営で1年戦っていく」と年頭の決意を述べた。

 次にマイクを握ったのは鈴木健仁強化部長。まず昨シーズンをレギュラーとして戦ったFWウェリントン、MF三門雄大、DF冨安健洋らの移籍に触れ、「レギュラーがこれだけ移籍するというのは、自分自身の経験としては初めてのこと」と語った。そのうえで、彼らの穴を埋めるべく獲得候補選手をリストアップし、補強を行ったとのこと。J2を戦い抜くのは非常に厳しいことは身に染みたが、新加入選手のなかでもとくにFW森本貴幸、MF枝村匠馬、DF輪湖直樹はJ2での経験も豊富。リストアップの際にはそこも考慮に入れたという。「1年間戦っていくための、戦力の穴は埋まった」と力強く語ってくれた。

鈴木 健仁 強化部長

 代表質問に答えた井原正巳監督は「攻撃陣の補強がポイント。J2優勝、昇格という目標に挑戦するうえで十分な戦力がそろった」とコメントした。「昨シーズンは4位で終わり、失点は36。失点数はJ2では最少だったが、得点数は中位。勝ちきれなかったゲーム、0-0で終わったゲームも多かった。得点のアイデア、選択肢、個の質を含めて今シーズン高めていくというのが最大のテーマ」と、攻撃の整備に注力することを明かした。
 そのために最重要視されるのが、ヴィッセル神戸に移籍したFWウェリントンの後釜にあたるFWトゥーリオ。「ウェリントンとの違いは」と聞かれた井原監督は、「上背はウェリントンよりもあり、ブラジルはもちろんフランスなどヨーロッパでの経験も豊富。年齢は上だが、ウェリントンと同様なヘディングの強さがありつつ、周りとのコンビネーションも含めて熟成していけば大きな戦力になる」と期待を寄せた。

井原 正巳 監督

 19歳の若さながらすばらしい活躍を見せたDF冨安、キャプテンを務めたMF三門を欠いたセンターラインについては、鈴木強化部長は「DF岩下敬輔を軸に、浦和レッズから復帰したDF田村友、岡山から獲得したDF篠原弘次郎で穴は埋まった。三門が抜けたボランチにはMF枝村匠馬を補強。三門とタイプは違うが、昨シーズン後半はDFウォン・ドゥジェがボランチのポジションを担った。ドゥジェとの組み合わせを考慮して、ボールを持てる、パスを散らせる選手ということで枝村の獲得に至った」と述べ、こちらも補強は十分という認識を示した。なお、鈴木強化部長によれば「補強はまだ終わりではない」とのこと。昨シーズンのMF山瀬功治獲得のようなサプライズに期待したい。

 会見に出席した新加入選手は以下の通り(カッコ内は前所属)。

MFユ・インス(FC東京)
FW木戸皓貴(東福岡高→明治大学)
MF枝村匠馬(清水エスパルスから期限付き移籍)
FW森本貴幸(川崎フロンターレ)
GK圍謙太朗(セレッソ大阪から期限付き移籍)
DF平尾壮(ガンバ大阪)
DF篠原弘次郎(ファジアーノ岡山)

(つづく)
【深水 央】

※新加入選手のコメントは後編で掲載します。

 
(後)

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