金子漁業グループ問題 (1)
孫文ゆかりの地であった長崎グランドホテルが売却閉鎖され、早半年が経とうとしている。
分譲マンションのパース画が長崎新聞で報道され、住友不動産が購入したはずであるが、解体工事も始まっていない...。
同ホテルは、長崎における親和銀行肝煎りのホテルであり、女性スキャンダルや不正融資事件で世に名を知らしめた辻田頭取(逮捕、死亡)の音頭で過去大増改装がなされ、その負担が経営を圧迫して会社精算となったとされる。
同ホテルには地元財界などが多数出資しており、親和銀行の独り相撲に呆れ返るばかりである。
(地元有力財界人の声:親和銀行が福岡銀行に吸収される前に、長崎グランドホテルを処分できたことを良しとしなければならないだろう...)
県庁・市役所など官庁街に位置した長崎グランドホテルは、昨年の8月まで、親和銀行OBでホテル自主再建派の三木田氏が代表をやっており、官庁の会合などに広く利用されていた。
本年始めの同ホテル閉鎖から、金子県知事の家元がオーナーであるニュー長崎ホテルが脚光を浴び、折からの造船好況もあり、経営は単年度で好調に推移しているとのこと(しかし、金子漁業グループの銀行による債権問題は別)。
※ 長崎の大型ホテルとしては、長崎グランドホテル、ニュー長崎ホテル、長崎プリンスホテルであったが、プリンスホテルはベストウエスタンプレミアホテルという外資系ホテルに経営権が売却されたため、官庁、地元財界、建設業界などは、臆面もなく、もっぱらニュー長崎ホテルを利用している。そのため、利益率の高い宴会部門がとくに忙しくなっている。
※ 長崎グランドホテルの売却過程については、親和銀行常務が表裏で動き、多くの問題を残している(...既報)。
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