タマホーム(株)の社長である玉木社長を団長に、福岡の住宅事業に従事する錚々(そうそう)たる顔ぶれを引き連れてのイタリア住宅視察。初日はステンドグラスなどの製作や修復、フレスコ画といったガラス細工などを手掛けているアポリ社の工房を見学した。
同社は1953年に創業され、売上高7億円、従業員45名ほどの日本で言うところの中小企業である。ただし同社の技術はイタリア国内外でも高く評価されており、自社でデザインしたステンドグラスの製作から教会などの歴史あるステンドグラスの修復まで、幅広く手掛けている。日本でもディズニーシーのホテルの壁画などに使われているそうだ。
イタリアでは教会のステンドグラスの修復は公共工事の一環であり、同業他社が使用するステンドグラスの色は多いところでも300色程度だが、同社は1,300色という豊富な色を使用するため、特命による修復の仕事も多く手掛けている。
こうした色の多彩さや技術などにより、大手が手を出せないところで勝負している企業という印象を受けた。
見学後には同社の会長や社長、従業員などと一緒に近くレストランへ向かい、昼食をご馳走になった。ピザやワインなどが大量に運ばれ、最後はエスプレッソとデザートで締めた。
イタリアの昼食は長いと聞いていたが、この昼食も2時間以上にもわたり、イタリアの人の陽気さがうかがえる非常に有意義な昼食となった。
(つづく)
※記事へのご意見はこちら