池浦順文 福津市長は説明責任を果たすべき!
◆ 金の流れに整合性なし! 後援会事務所は架空!?
池浦順文福津市長の選挙運動費用収支書が大幅に修正されたことで、市長の政治資金は透明性も、信頼性もないことが実証されることになってしまった。
当初、選挙運動費用として計上していたものを、本社取材班の「後援会活動ではないか」との指摘を受け、修正。最終的には、40箇所以上に及ぶ修正を余儀なくされ、選挙運動と後援会活動の線引きがない杜撰な会計処理であったことを露呈した。
また、選挙運動費用の一部を後援会活動の費用と2分割するという、極めて安易な修正をしたため、政治資金が無いのに支出をしたことになってしまうという、あり得ない状況を作り出したのである。
もう一度整理する。
平成15年、16年、17年、18年と池浦市長の資金管理団体「池浦順文後援会」の収支報告書を確認したが、15年から16年末日まで7,902円しか保有していない。
池浦市長の同後援会への寄附は平成17年1月4日(350万円)なのだ。
これでは平成16年11月からとなる後援会活動の支払いはできない。
支出の原資はどこから来た金だったのか、今のところ分からないのである。
池浦市長の選挙運動に関する出納責任者と後援会の会計責任者は同一人物である。これまで何度も取材の申し入れを行っているが、1度だけ電話に出て
「関係書類を選管に預けているので今はよく分からない。忙しいので・・・」
と一方的に切られている。
関係書類とは何のことだろう。
選管によると帳簿の確認はしていないと言うし、要領を得ない状態が続いている。
◆ 事務所がない!?
ところで、「池浦順文後援会」については、主たる事務所が存在しないという、これまたおかしな状態であったことも確認している。
取材の為、同後援会の主たる事務所として届け出られた住所を訪ねたが、どこにも後援会事務所はなかった。該当の住所地で聞いてみたが、
「そんなものはありません」
との答えである。
隣に、県会議員の事務所があり、話を聞いたが、同居はしていないという。ただ、後援会の収支報告書に記載された連絡先電話番号は、県議の事務所のものであり、担当者とされているのは県議の事務所にいた人間で、昨年辞めているとの説明であった。
いずれにしろ、主たる事務所が無いということで池浦市長に確認の質問書を送付した。
回答をいただいたが、主たる事務所は今年8月に池浦市長の自宅住所に異動したが、選管への届け出をしていないとの内容である。
これまた、いい加減な話である。現職市長の資金管理団体の事務所が数年間存在していなかったということなのだ。
池浦市長の政治活動は、こと報告書の内容にについて言えば、とてもまともなものとは思えない。
どうしても、会計責任者への取材を行う必要性があり、何度かその自宅を訪ねるうち、別の疑問が浮上してしまった。
(つづく)
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