池浦順文 福津市長は説明責任を果たすべき!
◆ 会計責任者の所有物件に福津市から毎月148,000円の家賃支払い
池浦順文福津市長の選挙運動費用及び「池浦順文後援会」の政治資金の流れについて取材を進める中、話を聞くため、会計責任者・T氏の自宅を訪れた。
あいにく留守だったのだが、なんとなく釈然としない。
違和感を覚えたのは、自宅建物の道路に面した1階・2階部分が福津市の「ボランティアハウス」となっていたことである。
念のため登記簿で確認したところ、この「ボランティアハウス」の土地・建物は、池浦市長の選挙の出納責任者であり、「池浦順文後援会」の会計責任者でもあるT氏の所有であることが判明する。
情報公開請求で入手した関係書類や担当課の話から総合すると、件の「ボランティアハウス」は、平成15年、つまり福間町時代から行政側が借り受けているとのことである。
賃借料は月額148,000円、1年間で1,726,000円にもなる。
平成15年のボランティアハウス設立時には、敷金450,000円が支払われていたことも確認できた。
選挙の出納責任者は、候補者が選任し、選挙に関する全ての金の出入りを管理する。
政治団体の会計責任者もまた、政治活動に関する全ての資金の管理責任を負う。その2つを兼務するT氏は、つまり市長の金の流れを全て知り尽くしている人間、ということに他ならない。「金庫番」ということだ。
そうした人物の所有不動産を行政が借り受け、家賃を払うことに、当事者は何も感じなかったのだろうか。
見方によっては行政トップの政治団体の会計責任者に対し、利益供与しているのではないかとの印象を与えるのではないだろうか。
該当の物件は、ボランティアハウスが設置される前、化粧品店と思われる店舗があったとされる。
福津市の担当者によれば、その店が無くなって、空き店舗だったところ、不動産業者の紹介でこの物件を知ったとしている。
ただ、福津市の現在の担当者も、福間町時代のこととなると、別の部署がやっていたので「そのように聞いた」程度のことしか把握していないという。
ところで、平成17年の福津市議会において、池浦市長は、ボランティアハウス設立の経緯と実績を語った上で、合併した津屋崎地区については
「基本的には、現在開設しているボランティアハウス・ふくまの活用を図っていただくようお願いしたところでありますが・・・以下略」
と津屋崎地区にはそっけないを答弁している。
よほど自分が設置したボランテイアハウスへの思い入れがあるのだろうが、この時
「私の出納責任者であり、後援会の会計責任者の建物を借りて」
と言っていたら議会はどう反応していただろう?
ついでながら、件のボランティアハウスは駅から数分ではあるが、駐車場は無い。車で来た市民は、有料駐車場を利用するしかない。不便との声が上がらないのか疑問に思ってしまう。
ボランティア活動の拠点と位置づけているが、旧福間・旧津屋崎の2つの庁舎を有する福津市には、もっと利便性の良い「拠点」作りができないものかと考えてしまう。
結論になるが、池浦市長の「金庫番」は福津市と利害関係を有している。
果たしてこれが好ましいことかどうか、福津市議会は本社の一連の報道と、重ね合わせて考えていただきたい。
(つづく)
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