大東建託による５%値引問題は、同社の協力業者のみならず、業界の組合・団体でも話題となり、問題として取り上げるところも現れており、反響の大きさを物語っている。

　この問題は、大東建託によって協力業者が一律５%値引されるという協力業者にとっては死活問題の事案である。大東建託の協力要請趣旨は
「今期、これまで続けてきた増収増益が崩れる恐れがあり、協力業者に一律５%の協力をしていただく」
　というもの。現場で決定した金額から一律５%カットとして発注するという半強制的な値引である。

　問題は一律ということである。利益がそれ相応に取れているメーカーならば協力もできようが、ギリギリの経営を行なっている協力業者に５%カット要請するということは、死を宣告するに等しい。

　この５%協力要請は本社中枢で決定、全国の支店に指示命令されている。すでに全国区の建材・住設などの仕入メーカーには要請が入っており、協力業者にも、各支店から順次いくものと思われる。

　メーカーや協力業者が５%値引されるという認識がある以上、
「契約金額からいかなる場合も引いてはならぬ」
　という下請法や国交省の業界指導にも触れ、当問題は国交省預かりとなるであろう。

※大東建託の５%値引問題についてご意見をお寄せください。フリーメールでも結構です。
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増収増益を続ける大東建託