事業失敗すればただのドンキホーテの烙印が押される
「我々の立場=理念を具現化するサポートを堅持」 寄って多寡って批判轟々
パラマウント事業の行先は二転三転したが、久山町のゴルフ場建設計画跡地に落ち着いた。この間、福岡の経済界、マスコミは「信用できるスポンサーがいないから事業の将来性は楽観視できない」という批判的な立場を取ってきた。経済界は「得体のしれない日本トレイド・山崎って何者?」という猜疑心を抱いていた。「素姓のわからない者に1,400億円という途轍もない事業ができるはずもない」という立場を貫いた(この件は後述する)。
マスコミというか経済記者たちも知った被りをして「外資ファンドを引っ張ってくるというが地元の経済界が支援せずしてビックプロジェクトが成功するはずがない」と否定的なキャンペーンを展開してきた。言うなれば一部経済界の片棒を抱えさせられた御用記者になり下がった役回りをしていた。その中でも西日本新聞社だけは山崎氏の郷土の思いれに共鳴して『成功を期待する』立場を持続してくれた。
経済記者たちがもう少しコマめに山崎氏に直接、取材をする努力をすれば同氏の事業計画が郷土愛に裏付けられたピュアなものであることは理解をできたはずだ。いかに感性に乏しい連中でも熱い燃える気持ちを抱いていたはずだと思う。取材の姿勢が怠惰で手抜きが多いのではないか。
弊社は「事業のリスクを背負って起業する人材=経営者」には全面的にサポートする立場を堅持してきた。リスクを背負って起業する人こそが閉塞する日本社会に風穴をあける救世主という認識があるからだ。まして福岡郷土に莫大なメリットを与える事業に徒手空拳で挑む山崎氏に拍手喝采して支援するのは使命であるという確信している。打算だけ先行する当世の軽薄な風潮の中で明確な理念を掲げて立ち向かう日本トレイドの山崎氏にただロマンという観点で支援するのではない。
現在の経営において大企業でも中小企業であれ独自の個性ある理念の旗を明示しなければ客は寄り付かないことは経営する者にとって自明の理である。山崎氏のパラマウント事業に対する姿勢はまさしく理念経営のお手本であるから共鳴をするのだ。
弊社も経営情報を提供するビジネスを展開する中小企業の同士としてパラマウント事業の誘致に応援団を担ってきた。しかし、山崎氏には度々、「失敗したら『ドンキホーテ』、いや『詐欺師』と非難轟々の罵声を浴びさせられるよ」と警告を発してきた(結果はその通りになった)。
嬉しいこともある。日本トレイドが増資を募った。確かに1,400億円の関連事業には仕事がつきまとう。その仕事を確保するビジネスライク目的で出資に応じた経営者が多数である。だがかなりの数の経営者たちが山崎氏の理念、生き様に共鳴・共感して出資した。リスク回避の大企業のサラリーマン社長の行動パターンと違って「山崎社長には是非、成功していただきたい。福岡の活性化にも役に立つから」と支援表明する中小企業の経営者が沢山存在しているのはうれしい限りである。
つづく
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