11月30日に通期の業績予想を下方修正した業界最大手の積水ハウスは、2007年12月3日の東証前場10:37分時点では1,335円(前日比 81円安、5.7%)を付け12月3日前場の値下がり率で第3位と振るわない。
この日はクレディ・スイスが住宅セクターを「Market Weight」⇒「Overweight」に格上げしたことが買安心感につながっており、TOTOが900円台に復帰した他、ニチハは東証一部の値上りランキング12位にランクアップするなど、着工件数減少などで嫌気されてきた住関連企業の評価見直しが進んでいる一方で、同社の値下がりだから驚かされる。
しかし、積水ハウスは前2007年1月期の本決算では、下記に示すように史上空前の売上げ及び最終利益を計上しているのだ。
07年1月期 | 06年1月期 | 05年1月期 | |
売上高 | 1,596,183百万円 | 1,501,857百万円 | 1,372,243百万円 |
経常利益 | 114,822百万円 | 81,699百万円 | 77,316百万円 |
当期利益 | 6,2663百万円 | 43,029百万円 | 23,659百万円 |
これに対して今期の予想を下記のように増収増益から対前年並みに下方修正しただけなのに、投資家から見ると期待はずれの評価しかして貰えなかったのであろうか?この間に積水ハウスは、自社株買いも行い、配当も増配しているのにも関わらずである。
08年1月期当初予想 | 08年1月期修正予想 | |
売上高 | 1,670,000百万円 | 1,620,000百万円 |
経常利益 | 120,000百万円 | 115,000百万円 |
当期利益 | 65,500百万円 | 63,000百万円 |
同社の連結事業内容は(1)工業化住宅請負45%、(2)不動産販売26%、(3)不動産賃貸19%、(4)その他(住宅リフォーム等の住宅関連事業)9%の割合となっている。
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