柳川市長・石田宝蔵氏は、大和町長時代に行った全日本同和会大和支部への補助金支出が不適切なものであったとして取り上げられた特別委員会報告が7日「職務怠慢の責任は免れない」として賛成多数で承認された事を受け記者会見を行った。
以下、会見要旨。
「違法ではないが不当である」との監査委員の報告および本日の報告を受け、市民への説明義務を感じた。
補助金のあり方について精査をおこない、今後人権問題に真剣に取り組んでいくことで責任を果たしたい。
責任の一端はあるが自ら処分を科すことは考えていない。
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・特別委報告(要旨)
(1)補助金支出の期間と金額(執行部提出資料)
1.昭和53年度から平成18年度まで(29年間)
総支出金額 1億2千851万7860円
2.不当支出の疑い.昭和53年度から平成15年度までの金額(26年間)
支出金額 1億1千701万7860円
(昭和53年度から平成15年度までの予算書の提出が無く、支出伝票のみの提出であり、詳細な調査ができなかったため「不当支出の疑い」と表記した)
3.石田宝蔵町長時代.平成6年度から15年度までの不当支出(10年間)
支出金額 4560万円
(2)委員会の判断と意見
予算編成に際し、石田市長は「知らぬ」と言い、当時の関係課長等は、
「議会には説明していない」「無審査で前例踏襲的予算の組み方をした」
と答弁。
これは杜撰極まりない予算調製を行い、住民の付託に応えた行政責任を果たしてきたとはいえない。殊に、市長の予算調製権の放棄とも取れる発言には、職務怠慢の責任は免れない。市の最高責任者として、その責任の所在を明確にするため、身の処し方について、法と社会正義に照らし、市民の納得のいく判断を求めたい。
7日の本会議をもって全日本同和会大和支部への補助金支出問題は決着を遂げたかのような感もあるが、議会の一部には市長への何らかの処分をという声もある。
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