議会のMISSION(使命)は「立法」と「チェック機能」
議会のMISSION(使命)でもう一つ大事なのは「立法」地方議会だと条例を作ることだが、恐らく多くの地方議会では「立法」していないのではないか。
(市町村の)執行部が作った条例案に対して「うん」と言うか、文句を付けるか、揚げ足をとるか。
よく議員の報酬が高いか安いかを聞かれることはあるが、それは見方による。
きちんと立法してくれる議員なら安いものだろうし、執行部の出したものに「うん」と言うか「けち」をつけるしかしないとすれば、こんなに高くつくものはない。
議会は「立法機関」であるはずなのに、立法機能をほとんど執行部に丸投げしてしまっている。
アメリカでは市町村長に、立法の機能がない。法律等は全て議員立法になっており、首長が「こういう法律が必要だ」と思ったら、議員に頼んで作ってもらうぐらいだ。
自分が知事の時、議会が条例を作らないものだから、代わって執行部が作ってあげてたので「可決」しても頭を下げなかったら、「通してやったのだから頭を下げろ」と文句を言ってくる人がいたくらいだが、見当違いも甚だしい。
もう一つは「チェック機能」だ。予算の執行でも、教育委員会の人事でも、それが適切に行われているかどうかを市民になりかわってチェックするのが議会の重要なMISSIONNなはずだが、これがなかなか機能しない。
「人を疑ってかかるのはどうも・・」という「人のよい」議員さんが多すぎるからだ。
しかし、それでは「品質管理」ができない。絶えずチェックをしておかなければ「権力」というものは「暴走」あるいは「腐敗」してしまうかもしれない。
だから議員は、常に「疑いの目」で権力をチェックしておかねければならない。人を疑ってかかるのは誰しもいやなものだ、しかし、人のいやがることをするからこそ、安くない報酬をいただいているのではないか。
「人を疑ってかかるのはいやだからチェックできません」というのであれば、議員の報酬は返上するしかない。
【動画(初回と同じです。)】
https://www.data-max.co.jp/kensei/2007/12/mail12-03/k-12-03_01.asx
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