ピアス工場跡地のアスベスト問題 その5
「ピアス工場跡地問題に関する決議」可決 ~21日の本会議~
21日の市議会最終日は市および議員から提案された議案を可決し、さらに議員提案の「ピアス工場跡地問題に関する決議」を可決して終了した。
この中で注目されるのは「柳川市政治倫理条例」が制定されたことである。
合併前の3市町は条例を制定していたが新柳川市になってから新たに制定されたものである。
隣町の大木町で議長らが贈収賄で逮捕されるという事件が起こるなかで制定されたもので、柳川市においても談合情報や贈収賄のうわさも絶えない中で、条例が画餅にならないよう市長および議員の徹底した政治倫理確立が求められる。施行は来年4月1日。
最終日の最後に森田房儀議員ら7名による「ピアス工場跡地問題に関する決議」が提出され、質疑討論ののち賛成19,反対7で可決された。
決議は、「柳川市議会としては、買収して4年に及ぶ本物件が住民の血税を使って行われたにも拘らず何の解決を見ず、利用も出来ない状況を座視することは出来ない。
この上、裁判による時間稼ぎを行い、すり替えを繰り返すことは、柳川市に名誉、市長の品格を毀損し、行政責任の回避につながるものと解する。
市長は、すり替えや責任回避に終始することなく、住民の付託にこたえるためにも自己の責任において解決し、新しい柳川市の発展と政治不信の解決を求めるものである」として石田市長に対する責任の追及で締めくくられている。
ここで決議案についての質疑と討論を再現してみよう。飽くことがないこれまでの議論の再現と反復ではあるが、今の柳川市政を判断するひとつの材料になるかも知れない。
また決議が解決への糸口になりうるかどうか、議員と市長の見識に関わるからである。
提案者を代表して森田議員は冒頭、この決議案の性格と意味を以下のように述べた。
ピアス跡地問題については、昨日の全員協議会でも枝葉末節の議論になった。新柳川市でこれまで議論をしてきたが、ここで問題を整理し仕切り直して問題解決に向かう時期だと考え上程した。
唐突に出されたと思われる方もおられると考えるので原点にさかのぼる形で朗読をして提案とする。
つづく
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