ピアス工場跡地のアスベスト問題 その6
「ピアス工場跡地問題に関する決議」可決 ~21日の本会議 2~
森田議員の提案に対する質疑にうつり、最初に議案に反対しているであろうU議員からの「議会での議決の意味をどう考えるのか」という質疑が行われた。
これに対して森田議員は、議決は極めて重たいものであり「何が問題なのか、誰に責任があるのかを明確にしたい」「市長が市民に対して責任がとれる行動をしていただく」決議内容になっている、と答えた。
これに対してU議員は「旧大和町でこの問題については議論を重ね議決をしてきた経過がある」「精査されてきたと考える。議決した旧大和町議員としての責任を明記してもらいたい」との質問が出され、森田議員は「議会に対して充分な情報が流されていない。その中で旧町長の判断ミスがあり、その結果問題が生じている。責任をとって頂きたい」と回答。
続いてI議員から、「文中に私人と公人のすり替えとあるが、おかしいのではないか」「産業廃棄物は確認されたのか、ピアス社は認めているのか、確認はされていないと思う」「瑕疵担保責任の空洞化の意味が理解できない」「市長が自己の責任をとるということはどういう意味か」と質した。
森田議員は、「首長─公人としての行為が過失や不勉強によるものであるなら個人の責任に帰すると考える。
市長はすり替えを行っているから明確にしたい」「公人として責任をとるということは自己の責任をとるということである」「産廃については第三者も認めているはずだ。
ピアスは隠したがっているので瑕疵担保も逃げられ空洞化することを危惧している」と答弁した。
またI議員は「柳川市民に損害を与えていると表現されているが、まだピアス社との交渉の途上であるので市長の責任を云々することは早計だ」「結果が出てからそれなりの責任追及はされてもいいが」との再質問があった。
これに対し「政治的判断の誤りがあったことを忘れて枝葉末節の議論がされているから行ったり来たりの議論になっている。問題点を明確にすることが柳川市のためにもなる」と答弁。
さらにI議員は「アスベスト問題は市長選時から発生した問題だと思う。
当時の町長の判断は町民のためを思ってされたものである。当時は議決をされていることである。
そのとき見えない部分がいま後出しじゃんけんみたいになっている。だれでも言えることだ」(「認識不足だ、質疑ではない意見だ」という野次あり、議場騒然)。
森田議員は「I議員の資質を疑う。政治家の発言は地球よりも重いと思う。知らなかったから許しなさい、ということはできない。旧町のトップの言動であるから重みがあるということを指摘している。市民の立場にたって議論をお願いしたい」という答弁で質疑が終了し、討論に移った。
つづく
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