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乱戦気配の韓国大統領選 「坂本龍馬」不在の権力闘争(3)|コリアントレンド
特別取材
2007年12月 6日 13:32

どうする? 韓国の大統領制

 「機能不全に陥った韓国の大統領制度」と断罪するのは、朝鮮日報の楊相勲(ヤン・サンフン)論説委員である。前政治部長である楊氏は、切れ味の良い政治評論で知られる。同氏は「大統領選挙の季節が巡ってくるたびに、韓国の政界は目まぐるしい動きを見せる。本当に皆どうかしてしまったのではないかと思うほど、非常識な事態が発生する」と述べる。

 彼の筆致は今回も辛らつだ。「李会昌氏が政界引退を撤回して離党し、その前には孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏の離党という事件もあった。与党勢力では同じ人物が3回も離党と結党を繰り返すという世界記録を樹立している。その大統合民主新党は、またも民主党と合併するという。これはもう人類史上に残る記録でも目指しているとしか言いようがない。これらはすべて大統領選挙のもたらした狂騒曲だ(中略)」」
 「そんな醜い選挙でも、最終的に大統領にふさわしい人物が選ばれるなら文句はない。だが(中略)盧泰愚、金泳三、金大中という3人の大統領はすべて、退陣を待たずしてレームダックを迎えてしまった。それもすべて本人や親族による失敗や不正が原因だった。盧武鉉大統領は、国民が大統領という存在に不快感を覚えるほどの不信感を植え付けた。それでも国民は5年間成すすべもなく、盧武鉉大統領の退陣を待つしか方法がなかった。これが果たして大統領責任制の目指したものだったのだろうか」

 このような表現は、最近の韓国民の政治観を代弁していると言ってよい。1987年の「民主化宣言」から、すでに20年。国民の意識は多様化したのに、韓国政治は相変わらず「大統領病」なのである。
 「大統領2期8年制や決選投票制、内閣制などを導入したからといって、必ずしも良くなるとは限らない。しかし今やあらゆる可能性を念頭に、とことん討論してみるべき時が来たのではなかろうか」と、楊相勲論説委員は提言する。確かにそういうことだろう。

 僕自身も1年ほど前、知人の軍首脳や新聞社幹部に「大統領2期8年制」を提言したことがある。しかし、彼らの返事は意外なことに「イヤ、それは甘い。韓国の政治体質から見て、再び、大統領の長期独裁を招く恐れがある」というものだった。さすがに、この返答には、返す言葉がなかった。

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