9日午後5時から西鉄グランドホテルで開催された連合福岡・県労福協主催の賀詞交換会において、出席が予定されていた吉田宏福岡市長が来賓挨拶の順番になっても姿を現さず、挨拶順が変更されるという珍事が出来した。
会場には麻生渡福岡県知事はじめ予定された来賓が勢ぞろい、挨拶も行われた。2番目に挨拶予定だった吉田市長が不在のため、その旨が司会者から断られ次の挨拶予定者へ。
結局、賀詞交換会のスケジュールが変更されるという、珍しい出来事が起こってしまった。
実は、福岡市から発表されていた吉田市長の週間予定には、9日の賀詞交換会は入っていなかった。
念のため市秘書課に、もともと予定に入っていたのかどうか確認したところ、「いろいろ仕事が重なっていて・・・。今、会場に向かっているので、もう着いた頃かと・・・」とはっきりしない返事。
最近になって、民主党や連合福岡との間に、距離が噂される吉田市長。昨年の民主党県連の大会でも挨拶もそこそこに、大相撲を理由に会場を後にして、関係者のひんしゅくをかっていた。
週間予定では9日は2つの区で新春の集い、10日には博多港振興協会の賀詞交換会が明記されており、予定にも入れられていなかった連合福岡賀詞交換会の扱いの悪さだけが目立った形。
その上、挨拶の時間に遅刻し、スケジュールに穴を開けたとあっては、推薦団体に対し、申し訳が立たないのではなかろうか?
まさかとは思うが、日程調整にミスがあったとしたら、「緩んだ」市役所ということになる。いずれにしても、新年早々、民主党関係者にとっても苦い出来事には違いあるまい。
財界人との個人的飲食にいそしむ一方、推薦を受けた民主党や労組を蔑ろにするようでは、2期目の当選はおぼつくまい。
※記事へのご意見はこちら