2008年の日本経済はどのような展開となるかを考えてみます。
2008年は、「米国中心・ドル基軸」の世界経済の秩序が崩れそうです。昨年は、アメリカのサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)の焦げ付き問題がありました。これは、世界の金融機関に膨大な損失を発生させました。アメリカは、1971年のニクソン・ショック以降、ドルの垂れ流しを続けてきました。今後、アメリカの一極集中経済は、崩壊することになるでしょう。ヨーロッパでは、経済統合が進んでいます。通貨ユーロの流通量は8200億ドルで、ドルの7800億ドルを超えています。基軸通貨がドルだけでない時代が現実に到来しているのです。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国の経済も急速に成長しています。中国の「世界の工場」としての機能、最終消費地としての存在は不気味です。
2008年も、原油価格の高騰は続くことになるでしょう。ヘッジファンドなどの投機的な取引も加わって、原油取引は依然高せりとなることでしょう。農産物とて連鎖高となることでしょう。こんな中で、アメリカは2008年11月に、大統領選挙があります。「ブッシュ後」のアメリカがどうなるのか、関しあるところです。アメリカは、景気減速、ドル安、原油高、の中でスタグフレーション(不況下の物価上昇)に陥るリスクとなることでしょう。
このような中での2008年の日本経済は、衆議院と参議院の与野党のねじれ構造の中で、解散・総選挙の思惑が続きます。なんとも歯がゆい1年になりそうです。
このような時代は、1.現業の戦略・戦術を見直し強化を行うこと。2.売上と利益を増やすこと。この「売上げ」とは、「値段×数量」のことです。数量とは、客数のことです。特に西日本典礼は、家族葬の流行もありますから、増客に手を打つことです。3.儲かる新商品を作り出すこと。4.経営理念、経営哲学を全社員に徹底すること。5.新規事業の開発に、勇を奮ってチャレンジすること、などを強く意識した2008年とします。
つづく
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