12月10日号「シグナル情報」で既報の鶏卵業者X社こと、(株)田崎鶏卵(本社:熊本市)の1月4日と7日の決済が不調になっていることがわかった。
同社は鶏卵事業等を行っていた熊本県宇土市の鶏卵GPセンターを昨年12月1日付で柳川市の金納興業(株)へ売却している。
今後、事業を継続していくか、法的手続きを取るかは未定とされ、動向が注目される。
1960年代より約40年間ほとんど変わらぬ価格帯で販売されてきた卵。
食には欠かせないものではあるが、卸価格の下落や飼料の高騰などで収益性が低い状態が続いており、中小の養鶏場が苦戦している話をよく耳にする。
今回の事態は業界の不振を更に浮き彫りにしてしまった。
なお、売却先の金納興業(株)は昨年11月、「三島のたまご」ブランドで県内を中心に鶏卵販売を行なっていた三島産業(株)の事業を譲り受けている。福岡、熊本の事業を拡大することで今後、注目される企業となるだろう。
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