福津市の区長の中でも「幹事」とされる方々が存在する。区長全体の「観光旅行」とは別に、「幹事区長会研修」と称し、これまた観光旅行を行っていた。
もちろん旅行費用は全額公費である。行き先と幹事区長一人当たりの公費負担額は次の通りである。
平成16年が、城下カレイで有名な大分県日出町(一人当たりの旅行費用30,260円)。
平成17年、有田・伊万里を巡り嬉野温泉( 同 23,960円)。
平成18年、佐世保( 同 29,640円)
平成19年、湯布院( 同 27,170円)
全ての旅行の宿泊費が1泊15, 000円であることは「区長研修」と同じである。加えて区長研修、幹事区長会研修ともに、当たり前のようにグリーン車を使用している。
さらに驚かされるのは、全ての旅行には1人1日2000円の「日当」まで支給されているのである。これは、全く時代認識を持たない愚挙であろう。
◆平気で嘘をつく市役所職員
福津市にはチェック機能が働いていないらしく、これらの予算は旧福間町時代から、議会でも承認されてきたというのだから恐れ入る。最も、議員さんたちも視察旅行ではグリーン車を使用されているようであるから、人のことは言えないのかもしれない。
市役所の役人もよほど質が低いとみえ、平気で嘘をつく。
取材班が担当職員に対し、それぞれの研修の日程表か、行程表はないのか、と確認したところ、「公文書として保存していない」との答え。重ねて、何故公金が支出された旅行の日程表が残されていないのか尋ねると、「区長さんたちに配ってしまったため、役所側に残らなかった」という。
平成14年度から1枚もないか、本当にないか、念を押してみたが「ありません」と明快な答えである。
ここで、1枚の文書をご紹介する。
(行程表https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/01/mail01-11/s-01-11_01.htm)
(明細表https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/01/mail01-11/s-01-11_02.htm)
どこから見ても旅行代理店による「行程表」である。コース名「指宿温泉と知覧の旅」「ご一行62名」と明記されている。平成17年11月の「区長研修」分である。公開された文書の内、なぜかこの1枚だけが紛れ込んでいたのである。
福津市の担当職員は「1枚もない」と断言しておきながら、この始末である。もちろん、この文書の存在を問い詰められた職員は、まともに答えることができなかった。
うそつきは泥棒の始まりであるということを、教育されていないのだろう。
しかし、この文書は間違いなく福津市が公開した書類の中の1枚である。
さらに福津市のいい加減な体質をご紹介しておこう。
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