民事再生法適用申請 負債総額 約8億円
食品偽装表示問題で休業中の高級料亭船場吉兆は16日、民事再生法の適用を大阪地裁に申し立てた。
負債総額は約8億円が見込まれる。
同社は同日午前、大阪市内で記者会見し、経営再建計画を発表。湯木正徳社長が同日付で引責辞任し、後任として妻でおかみの佐知子取締役が就任した。佐知子取締役は創業者・故湯木禎一氏の三女。新たに本店料理長も取締役に就任する。
一連の問題は昨年10月末、百貨店岩田屋(福岡市)の店舗で、消費期限切れ菓子を販売していたことが発覚したことから表面化。大阪市中央区の本店を含む4店舗すべてが、撤退や営業自粛に追い込まれた。
湯木社長のほか、本店などの仕入れを担当していた長男の喜久郎氏(45)、九州地区担当だった二男の尚治氏(38)も取締役を辞任した。
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