福津市は平成17年1月、旧福間町と旧津屋崎町が合併して誕生した。議員数は20人に減らされたが、なんと議員報酬は27,600円から10万円以上増額されていた。現在の議員報酬は月額388,000円である。
福津市議会は、問題の「区長研修」という名の「観光旅行」の実態を知らなかったとはいえまい。議会においても予算は審議され、議決しているのである。
現在、福津市議会議員の視察旅行についても検証中であるが、区長の観光旅行同様、グリーン車の使用は頻繁に確認できる。
どうも福津市は、行政も議会も税金の使い方について無頓着としか言いようがない。
レベルの問題で片付けられるとは思わないが、市民のために働くつもりなら、もう少し予算について厳しくチェックすべきであろう。
もちろん10万円以上もアップした議員報酬については、自分たちで考え直す必要があるだろう。今のままだと、報酬分の仕事をしているとはいえまい。区長研修などという「観光旅行」がまかり通ってきたのがその証左である。
かつて、福津市が産廃業者を提訴して逆転敗訴した裁判について報じたことがあるが、この時も福津市議会はあっさりと「上告」を議決していた。
判決文も読まずに、税金による訴訟の是非を議論できるのか、はなはだ疑問であると感じたが、この件なども福津市議会の程度を物語る事例であろう。
実は、福津市については、公費による、さまざまな支出についての問題が存在している。
情報公開を通じて入手し得た内容ばかりである。順次ご紹介していく予定であるが、精査するにしたがって、議会のチェック機能が働いていないことを痛感させられている。
よその自治体に視察に行くのは結構だが、足下の福津市の税金の使い道から先に勉強し直すべきであろう。
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