福岡を代表する企業である名門「麻生グループ」は、福岡市早良区百道浜の本社ビルを資産管理会社である(株)AIビルに所有させていたが、昨年末三菱UFJ信託(株)(受託者)に対して信託していたことが判明した。今回、信託に出したことで不動産資産の流動化を図ったものであるが、麻生商事グループも時代の波に乗り資産の有効活用を図ったものと思われる。
麻生グループは、1872年(明治5年)、創業者・麻生太吉翁が目尾(しゃかのお)御用炭山を採掘し石炭産業に着手、炭鉱王となったことに端を発している。現在では医療・教育・環境・エネルギー・建材などを扱う66社でグループを形成しているが、とくに医療・教育産業(学校法人麻生塾で11校運営)に注力しているほか、主力のセメント事業も、国内で初めて外資の世界的ラファージュセメントと資本提携し、麻生ラファージュセメントとなっている。麻生大臣のお膝元の会社である。
麻生グループ企業66社
グループ売上高1,450億円(19/3期)
従業員5,300名
AIビル 概要 地上11階、地下2階
延床面積(地上部分)、13,404.16m2(1,218.56m2×11階)
福岡市早良区百道浜2丁目902番地4
平成10年4月新築
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