同市職員に話を聞いたところ、「会議の会場は公民館」との説明だったが、福間・津屋崎両町合併に伴う初めての福津市長選後の平成17年4月18日には、なんと公民館などではなく民宿で「会議」が行なわれている。その額は合計93,000円で、平成18年1月26日の40,080円、平成19年1月10日の63,000円、同年11月12日の57,660円と比べると、明らかに高い。
参考:民宿の領収書
https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/01/mail01-17/s-01-16_01.htm
「公民館だけでなく、民宿でも会議を行なっているのか」と職員に質問をぶつけると、はっきりしない態度。同時に、酒についても聞いたところ、「酒は地元の人が持ち込んでくるので…」との答えだったが、平成18年1月26日の会議では福津市側もしっかり酒を買っている。当然、公費である。
民宿で飲食、飲酒を行なうことが「会議」と言えるのかどうか、答えは明白である。外形的には明らかな「接待」であろう。池浦市長の選挙から1ヶ月余りの時期であることを考えると、本当に起案書通りの「会議」であったかどうかとの疑いが持たれても仕方あるまい。
先述したように、地元対策委員は、浄化センターを建設中の上西郷地区の窓口的存在である。市と地元の仲立ちとなる立場の人間に対して、このような公費での接待を繰り返すとに、福津市は何も思わないのだろうか。
当然、市が建設する大型施設であるから、建設にあたって地元との協議が必要であることは理解できる。しかし、それはあくまで施設の必要性や有益性などを地元住民に理解してもらうと同時に、地元の意見を汲み上げるための協議、会議なのであって、窓口となる住民に対して、すしや酒を振舞う場では決してないはずである。
また、「会議は公民館」と言いながら、取材班が指摘するまで民宿利用に言及しないなど、福津市側の対応には不信感を覚える。前述した観光旅行の行程表の存否もそうだったが、どうやら市にとって都合の悪いことは職員自体、しっかりと自覚しているようである。
だからこそ、苦し紛れの嘘やごまかしが続くのだろう。福津市には慢性的に「都合の悪いものは隠す」という体質が染み付いているように思えてならない。職員も気の毒である。
福津市の税金の使い方にはまだまだ問題が山積している。取材が進んだものから順次お伝えしていく予定である。
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