(株)馬場善(代表:馬場譲、所在地:福岡市中央区天神4-6-7)環境事業部は、福岡県久留米市の医療施設に対し、同社製品である特殊ガラス「真空Low-Eペア」と電力使用量監視システムを導入し、CO2排出量-6%を達成したことで表彰を行った。
同社の製品である「真空Low-Eペア」は、従来の断熱ペアガラスとは大きく異なっている。従来のペアガラスは、風圧などによるガラスのたわみからくる破損を防ぐため、6㎜の空間を持たなければならなかったため、導入には取り付け部分のサッシごと交換しなければいけなかったが、「真空Low-Eペア」ではガラスの間に特殊な加工を施しており、ガラスの間隔をこれまでの1/10の0.6㎜を可能としており、導入もガラスのみの交換で出来る。またガラスには、日射熱除去やUVカット、室内の熱を逃さない特殊な樹脂が施されており、外的要因による室内の温度変化を防ぐ能力が高い。
同医療施設には、「真空Low-Eペア」だけでなく、電力消費を大きく占める空調などを管理するための電力使用量監視システムなどのソフトウェアも導入。この電力使用量監視システムによって、「真空Low-Eペア」を効果的に使うための空調コントロールなどを行ったことで、昨年1年間のCO2排出量削減率が6.06%と、「京都議定書」に定められている温暖化ガス削減率目標を達成した。また、電力使用量も前年の約96.7%と減少している。同施設では今後の導入も検討されている。
これだけの効果や対策をもってしても、昨年の猛暑では8月から3ヵ月間、電力使用量が前年より若干上回る結果が出た。その間の気温は例年より平均4℃も高く、対策を取っていなければさらに電力使用量は大きくなっていたことが推測される。
医療施設などにおいては患者の体調を常に管理するため、24時間空調設備は稼動している。医療施設、病院経営者の方々には、経費削減だけでなく、環境にも大きく貢献するこのシステムへの理解が必要不可欠な時代になってきているのではないだろうか。
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