ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

「共育」が紡ぐ組織、そして社会(2) 人が私を磨いてくれる | 人生のエナジー
特別取材
2008年1月29日 17:14

門前の小僧

 「中学を卒業する頃にはスタンドで給油や洗車の手伝いをしていた」と高木氏は思い出を語る。65年頃は、東京オリンピックが終わり、「いざなぎ景気」に向かっていく勢いの時代であった。63年には、日本で初めての高速道路・名神高速道路がつくられ、トラック輸送が主役の時代が到来しつつあった。車の生産台数も200万台を突破。石油は企業発展の不可欠の原動力であり、現場は人手不足の状況を呈していた。中学生であろうと一人前の「戦力」であったのだ。
 
「お客さんからずいぶん可愛がってもらい、勉強をさせてもらった」
 車のことやいろんな商売のこと、いろんな人間がいることを自然に覚え、商売への興味が湧いてくる毎日であったようだ。
 当時は、家業の商売を手伝うのは当たり前のことで、遊びもするが商売も覚える。これが下地になり、商売への興味と意欲が高まっていった。
 「中学のときから商売を継ごうと思っていた。本当に商売が好きだった」と高木氏は回想する。そう語る氏の口ぶりは、本当に仕事が面白くて苦にならなかったことを物語っていた。

 「整備士の資格を取って商売できれば良い」と考えていた氏は、高校の自動車科に入った。ところがこの高校が九州産業大に買収され、先生の推薦もあり大学の産業経営学部に進むことになった。父親は進学を快くOK。
 「菜っ葉服を着て、ドラム缶を積んだトラックで大学に通う」毎日であったが、それが異様な風景には見えない、そんな時代でもあった。


[プロフィール]
高木 教光 (タカキ キョウコウ)                    
NPO法人 キャリア教育サポート 専務理事
九州産業大学 非常勤講師
1951年 福岡市博多区生まれ
1972年 九州産業大学 産業経営学部 卒業

NPO法人キャリア教育サポートを設立 地場企業の経営者と教育界の方々との連携を行い、青少年の健全育成と地場企業への就職支援事業、教育事業やイベントを開催 福岡地区の大学生の自立と起業支援事業を行う。


※記事へのご意見はこちら

特別取材一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル