JR九州(九州旅客鉄道(株))が、「九州新幹線全線開通」に合わせて「東証一部上場」を狙っている模様だ。
同社の株は、現在「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構国鉄清算事業本部」が100%保有しており、実質的には国有である。
中期経営計画でも「完全民営化の実現」を掲げており、2011年までを「株式上場に向けた経営基盤の確立」と位置づけている。
同社が上場を果たせば、九州経済の在り方も大きく変わるのは間違いない。しかし、ある関係者によると「まだ上場できるだけの準備がグループ全体ではできていない」との意見もある。
まずは、グループ内の意志統一と確実に黒字を出せる体質、この二つが東証一部上場に必要な絶対条件であろう。
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