世界銀行が1月19日に公表した地球温暖化対策の進捗状況の評価によると、CO2の排出削減の実績値で、日本は先進国の中で最下位、世界の排出量上位70カ国の中でも61位と最低レベルにあるということだ。
電力自由化などによって、価格競争が促進され、価格が安いが二酸化炭素(CO2)を多く排出する石炭の利用を増やしてきたことが低評価の最大要因となっている。
日本はエネルギーの使用効率が世界でトップレベルとされるが、各国の効率アップでその優位性が薄れてきた上、風力などの自然エネルギーの利用拡大も進んでいない。石炭への依存傾向も2006年度の使用量が前年度比1・2%増と変わっておらず、電力会社に対しては、今後、抜本的な対策の見直しを迫られることになる。
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