平成17年にも2回が判明 法令違反はないのか?
福津市による国土交通省への陳情時のお土産持参は、判明していた平成18年11月と平成19年3月だけではなかったことが判明した。
18・19年分については、「国土交通省へのお土産」と明記していたが、平成17年4月と6月の2回、「上京土産代」として処理されていたもの。
平成17年4月は、上京時土産代として、「うに瓶詰め」が43,160円、6月は同じく「うに瓶詰め」を12,444円分市長交際費から支出していた。
同時期の公費による旅行の支出命令書等から確認すると、平成17年4月13日から、池浦順文福津市長らが国土交通省、日本下水道事業団、都市再生機構を訪問したことが記されており、この折に「うに瓶詰め」を土産として持参。
さらに、6月6日からの池浦市長の全国市長会議出席時、時間を作って国土交通省を訪問、同じく「うに瓶詰め」を持参していたことが明らかとなった。
福津市役所側は、平成17年の2回の国土交通省等への訪問は認めながら、どこの所管部局に行ったかは分からない、誰に渡したかも分からないと言い出した。
しかし、国土交通省等の相手先に「うにの瓶詰め」を渡したとの回答である。
福津市側に、土産を受け取った官僚側は、国家公務員の倫理規定に違反するのではないかと聞いてみたが、その問いに対する答えは返ってこなかった。
そればかりか、平成17年の東京出張時、どこを訪問したかの記録文書もないという。
出張復命書等による確認を要請したが、捜したが無いという。結局、新たに情報公開請求することになってしまった。
まさか、公費で出張しておきながら、何の目的か分からないとか、どこに行ったのか分からない、誰に会ったのかも分からない等という、ふざけた結果に終わることはないだろうが・・・。
現時点では、福津市秘書課が調べた限り、「分からない」という、信じられない回答が帰ってきたことだけは事実である。
一体この福津市の公金支出は、どのようにチェックされてきたのだろうか。福津市長自らが決済した市長交際費の問題とはいえ、議会の反応の鈍さ、ノーチェックだった状態に唖然とさせられる。
さらに福津市の公金支出の実態について検証を続けてゆく。
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