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特別取材

環境と新エネルギー(6) | 九電の光と影
特別取材
2008年1月31日 17:12

 前回述べたように、政府は新エネルギー導入を今後さらに加速する方針を示しているが、資源エネルギー庁では、新エネルギーのメリットについて次のようにまとめている。

 CO2の排出が少ないこと等環境へ与える負荷が小さく、資源制限が少ない国産エネルギー、 または石油依存度低下に資する石油代替エネルギーとして、エネルギーの安定供給の確保、地球環境問題への対応に資することから、 持続可能な経済社会の構築に寄与するとともに、さらに新エネルギーの導入は新規産業・雇用の創出等にも貢献するなど様々な意義を有し ている。

 エネルギーの大部分を海外に依存している日本にとって、国産エネルギーとしてエネルギーの供給 構造の多様化に貢献する。
 太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーは、無尽蔵で枯渇の心配もなく、地球温暖化の原因となるCO2を増やさない。

 クリーンエネルギー自動車等の従来型エネルギーの新利用形態は、燃料として化石燃料を使うが、よりクリーンで効率的な利 用を実現している。
 新エネルギーの多くは地域分散型であり、需要地と近接しているため輸送によるエネルギー損失も低く抑えられる。
 太陽光発電は、電力需要量の最も多い昼間に多く発電するため、電力負荷平準化(ピークカット効果)に貢献する。

 また、平成18年度末時点での導入は以下のような状況となっている。


【各新エネルギーの導入状況】

新エネの種類

導入状況

太陽光発電

平成5年度から15年度末までの間に、導入量は約36倍に拡大し、システム価格は約1/5まで低減したものの、発電コストは依然高い。

風力発電

立地条件によっては一定の事業採算性も認められ、導入量は過去3年問で約5倍。経済性、安定性 が課題。

廃棄物発電

地方自治体が中心に導入が進展。施設の立地に係る間題等が課題。

バイオマス発電

木屑、バガス(さとうきびの絞りかす)、汚泥が中心。近年、食品廃棄物から得られるメタンの利用も見られるが、依然、経済性が課題。

太陽熱利用

近年導入量が減少。経済性が課題。

廃棄物熱利用

熱供給事業による導入事例はあるものの、導入量は低い水準。

温度差エネルギー

バイオマス熱利用等

黒液廃材は新エネルギーの相当程度の割合を占める。

クリーンエネルギー自動車

ハイブリッド自動車、天然ガス自動車については、比較的順調に導入量が増加してきているものの、経済性、性能インフラ整備の面が課題。

天然ガスコージェネレーション

導入量は近年比較的順調に進展してきているが、高効率機器設備は、依然、経済性の面が課題。

燃料電池

りん酸形は減少。固体高分子形は実用化普及に向けて内外企業の開発競争が本格化。今後大規模な 導入を期待。


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