JR九州グループは、九州における景気の回復が緩やかで、人口減少や企業間競争の激化など、当グループを取り巻く経営環境が厳しい状況で推移したということで、今期の業績の見通しを厳しくしている。
過去の決算書および08年3月期中間決算短信(07/10/29発表)から、既往の業績と予想を見ておきたい。
既往の業績と予想(連結) |
(単位/百万円) |
決算期 |
売上高 |
経常利益 |
純利益 |
05年3月期 |
254,718 |
12,721 |
11,039 |
06年3月期 |
256,448 |
13,273 |
▲ 1,091 |
07年3月期 |
265,885 |
16,936 |
13,369 |
08年3月期(予想) |
301,500 |
15,100 |
8,000 |
07年3月期は業績回復したものの、08年3月期は経常利益、当期利益ともに前期比反落する見通し。しかし、売上高は11年を待つまでもなく、目標値を達成できそうだ。
ちなみに、08年3月期中間の売上高は1,431億4,500万円(前中間比19.3%増)、経常利益は112億4,100万円(前中間比8.5%減)、純利益は61億1,300万円(前中間比24.1%減)となった。売上高は上伸を確保したものの、運輸業等営業費および売上原価、販売費および一般管理費が前年より増加したため、結果的に前年並みの利益を確保できなかった。