今春、西日本鉄道(株)が導入する「nimoca(ニモカ)」は、「サイバネ規格」に準拠しており、今後、他の鉄道での相互利用の可能性は非常に高い。
サイバネ規格とは、日本鉄道サイバネティクス協議会出改札システム委員会が定めるICカードの規格で、JR東日本の「Suica(スイカ)」をはじめ、ほとんどのICカード乗車券で利用されている。同じ規格であれば、“相互乗入”が容易だという。
来年春には、JR九州が「SUGOCA(スゴカ)」を導入する予定であり、こちらもサイバネ規格に準拠している。同時期に、福岡市営地下鉄も同規格のICカードを導入する予定だ。
これは、将来的にJR九州や地下鉄などとの相互乗入を想定しているため。福岡の場合、地下鉄で福岡空港へ行くというルートが確立しているため、県外のサイバネ規格ICカードとの相互乗入も考えられる。
例えば、「西鉄で天神→地下鉄で福岡空港→飛行機で県外→県外で鉄道利用」という過程で、飛行機以外を1枚のカードで利用できるということも、無理からぬ話ではなくなるということだ。
つづく