昔から比べれば良くなった西鉄バスであるが、まだまだである。とくに環境問題にもなっているが、バスの排ガスによる空気汚染は、住民の健康問題の観点から注意する必要がある。
排ガス規制は時代の趨勢であり、国の取り扱いも非常に厳しくなってきた。西鉄バスもその範疇にある。西鉄も相応に対応してきているが、まだ一部のバスで黒煙を出すバスがある。
某社長が「西鉄バスは、自社工場で検査や修理をしており、なかには走行距離もかなりのキロ数になっている。黒煙を上げるバスは少なくなったが、まだかなりある。どこも問題にせんが・・・」と話す。
そこで意識的に西鉄バスの排ガスを見ていたら、停留所や信号待ちから発進する際に、少々黒煙を上げるバスがあった。
また原付バイクに乗っている知り合いに問うたところ「たしかに黒煙を上げるバスがいる。真後ろを走るから良くわかる」とのこと。
環境問題を率先して取り組むべき大企業の西鉄。走行距離などに関係なく、少なくとも黒煙を上げるバスは、走らせないように整備することは当然の義務である。
西鉄は以前から都心部の停留所や到着予告サービスなどに力を入れているが、本来力を入れるべきところは、黒煙を上げるバスによる環境汚染問題である。
石原都知事は、都心部の空気をより清浄化するため、独自の排ガス規制を行なったが、それ以前の問題として、社会に責任を持つ企業が努力すべきなのではないだろうか。
西鉄の経営数値概要(19/3期、連結)
1.売上高 355,301百万円
経常利益 18,655百万円
当期利益 8,763百万円
2.内運輸業の売上高 1,009億23百万円(内バス事業売上高 670億58百万円)
営業利益 49億74百万円
3.バス利用者数 年間延1億96,354千人
4.保有台数 2,906両
内訳、一般乗合2,469両、一般貸切428両、特定旅客8両、特殊車両1両
※ 株主は大事であり、税金納付も大事であるが、より大事なのは市民を運ぶバスの環境汚染問題であり、利益を削っても対処してもらいたいものだ。
19/3期の事業別売上高と営業利益
事業別 | 営業収益 | 営業利益 |
百万円 | 百万円 | |
運輸業 | 100,923 | 4,974 |
流通業 | 94,743 | 2,035 |
不動産業 | 44,089 | 8,640 |
レジャー・サービス業 | 109,245 | 1,969 |
その他の事業 | 51,767 | 2,225 |
計 | 400,769 | 19,844 |
消去 | △ 45,468 | 226 |
連結 | 355,301 | 20,071 |