6.多様化した人材に響く経営をする(ビジョン・ミッション・スローガンの共有)
最近、強く思うことがあります。それは、日本の企業の中に「イヌ型人材」に変わって「ネコ型人材」が増えているということです。会社への忠誠心が高く、組織や枠や一体感を重視する人材が「イヌ型人材」です。一方、「ネコ型人材」とは、組織への忠誠心が低く、自分自身の成長や、自己実現を優先する自分主義の人材のことです。「ネコ型人材」は、少子高齢化の中で、両親・祖父祖母など多くの大人が取り囲み、その結果、幼少期から自尊感情を強く持ち、実態以上の有能感を持っています。
また、幼少期から豊かな生活を送っているため、高度成長期のような「豊かになりたい」は目標ではなく、より高度な自己実現を追及します。父親世代の背中を見て育っていますから、頑張って難関大学を出て一流企業に勤めても、父さん・不祥事・リストラに巻き込まれることを知ってしまいました。
必ずしも「一流大学」、「一流企業」が幸福な人生を送ることではないことも学習してしまいました。だから、企業に対して滅私奉公する事に否定的なのかもしれません。
一方、会社の幹部、管理職など相対的に高齢者は、「イヌ型人材」が多いものです。会社・組織への忠誠心が強く、「組織のため」、「仲間のため」の意識が強いものです。「イヌ型人材」と「ネコ型人材」は、その人生観、仕事観が大変異なっています。
そこで、この二つの型が混在する現在、マネジメントは非常に難しいものがあります。人材がネコ化すると、個々人が異なったベクトルに強く走ってしまいます。会社の求心力が不安定になり、具体的な指示・命令・計画・戦略といったものの展開が難しくなります。そこで、ネコ型人材を放置しますと、無秩序な小型ベクトルが多発し、どこへ向かうか分からなくなります。そこで、個々人の仕事観や、価値観の多様性を許容しつつ、「理念・ビジョン」で方向の安定をする必要があります。
2008年は、原点に立ち返って「ビジョン・ミッション・スローガン」のもとに団結しましょう。
●ラック・グループ ミッション
「日本民族の伝統・儀式文化の応援団」となります。
●ラック・グループ ビジョン
「冠婚葬祭サービスを通じて、日本一の『ありがとう』を集めるグループとなります(お客様からのありがとうの感謝状をもらう)」
●ラック・グループ 2008年スローガン
1.「福禄寿」の癖を持とう。
福は人に敬われること。禄は経済的自立。寿は康な生き方。
2.「成功三条件」の癖をつけよう。
条件とは、「素直」、「勉強好き」、「プラス思考」
3.「人財」となる癖を持とう。
人財とは、マクロ的に見、頭が良く、実践力があって、自己責任の意識を持っている人。
4.「ありがとう」を集める癖を創ろう。
日本一「ありがとう」を集める会社となろう。
5.何事も継続する癖をつけよう。
継続こそ力である。日々の努力は継続されることによって信用を生む。
●ラック・グループ行動基準
1.謙虚にしておごらず、心に喜神を含みましょう。
2.職場の仲間の喜び、悲しみを共有しましょう。
3.会社のプロジェクトチームに協力しましょう。
4.約束は必ず守り、嘘をつかないようにしましょう。
5.不平・不満・愚痴・陰口は成功の大敵です。
6.笑顔で挨拶美人、挨拶美男子になりましょう。
7.失敗を他人のせいにする責任転嫁はやめましょう。自己責任の意識を持ちましょう。
8.誰にも負けない努力をしましょう。
9.「世のため、人のためになることをやる。ならないことはやらない」という哲学を持ちましょう。
10.真・善・美という感性を磨きましょう。感性なき知性はダメだと思いましょう。
11.「福禄寿」の癖をつけましょう(健康な生き方、人に敬われる行き方、経済的に自立する生き方)。
12.成功の三原則「素直」、「勉強好き」、「プラス発想」を充たしましょう。
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