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積水ハウスの興亡史 (46) 危機の足音に耳をすまそう | 愛する積水シリーズ
特別取材
2008年2月 1日 11:07

 アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は1週間も経たないうちに、再び金利を0.5%下げた。サブプライムローンの問題が先が見えず、住宅、金融機関の経営悪化が懸念され、実体経済まで波及しつつあるための予防策だろう。日本も政治は混迷、危機は知らぬ間にやってきているのではないか。改革を棚上げして、何とかなるだろうと楽観しているうちに危機は忍び寄っているのではないか。

 このことは積水ハウスに例えても同じである。和田は社長に就任以来、ほぼ右肩上がりで、業績を伸ばしてきた。大型開発事業は和田の功績であろう。和田は社長就任時、こわもてで就任してきた。ほとんど名古屋育ちといっても過言ではないだろう。東京、大阪の社員には馴染みがなかったからだった。しかも、現役営業ではトップセールスという実績があるため、こと、営業に関して口をはさめる余地はないほどのカリスマ性を持っていた。
その強烈な指導力は反面、まわりにイエスマンばかりがいる結果にもつながった。いろいろ批判、誤解もある中、評価は次世代の人々に任せたい。

 今、積水ハウスは次なるステージ、2兆円の売り上げを目指している。その目標達成のため、新社長への期待は大きい。和田CEO,安部COOのコンビがうまく機能し始めたら、日はまた昇る、大和ハウスから首位を奪還する時も近いだろう。

 しかし、今の時代、何が起こるかわからない。不確実性の時代である。危機は思わぬ方向からやってくる。危機の足音に耳をすませながら改革の手をゆるめないようにすべきだろう。(文中敬称略)


野口孫子


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