JR九州グループの基幹部門は、何と言っても鉄道部門。ここがいかに省エネ化をするかが、グループ全体の環境への取り組み結果を左右する。
JR九州は発足以来、新型の省エネ車両を順次導入してきた。まず電車では、
(1)ステンレスやアルミを用いた「軽量化車体」電車の導入
(2)加速に必要な電力を無駄なく利用できる「VVVFインバータ」(熱として損失していた電力を抑える仕組み)
(3)ブレーキ時にモーターを発電機に切り替え、発電した電力を架線を通じて他の車両の加速に利用する「回生ブレーキ」
などがある。また、気動車については、「高効率エンジン」を搭載し、燃料消費量を抑制している。
【2006年に導入した省エネ型車両】
※左から813系-1100代(ステンレス車体、VVVF、回生ブレーキ)、817系-1100代(アルミ車体、VVVF、回生ブレーキ)、キハ220形-200代(高効率エンジン搭載)
その結果、1990年は在来線電車・気動車の使用車両1,441両中、省エネ型車両は174両と、わずか12%にとどまっていたが、2006年には1,482両中915両と61.7%にまで導入率が向上している。
つづく
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