西日本鉄道(株)は、今年7月、同社鉄道沿線の活性化を図るため、専門部署を設置する。まずは、天神一極集中でかつての活気を失している久留米市の再生計画の策定に参画する。
これまで、久留米商工会議所などによって組織される「中心市街地活性化協議会」のメンバーだったが、専門部署を設置したことで本格的に動き出した格好だ。
久留米の飲食店街「新世界」地区の再開発が動き出し、1期工区には19階建てマンション(6月着工、現在は解体が進められている)、2期工区には4階建ての商業施設が建設される予定。
まずは、久留米の活性化で実績をつくったうえで、各沿線市街地の計画にも参画していく考えだ。
「中心市街地活性化協議会」において、ある程度の資金を有し、多角的な事業を行なっているのは西鉄とJR九州くらいなもの。天神は、大手資本によって開発しつくされてしまった。久留米においては、西鉄を中心とした再開発というのも面白いかもしれない。
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