公金支出は市長の指示 参加職員は市長個人の支払いとの認識!
福津市役所というところは、税金の使い方について、全く自覚を欠いたところである。
次から次に税金を使っての旅行、飲食等を報じてきたが、今回の支出については、あいた口がふさがらない。実態を聞けば、嫌悪感さえおぼえる事案である。
情報公開請求によって入手した、起案文書が存在する。まずはご覧いただきたい。
※起案文書(1)
https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/02/mail02-05/s-02-05_01.htm
https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/02/mail02-05/s-02-05_02.htm
なんと、「若手職員!市長と語る会(居酒屋編)」などとふざけた名目で、市長交際費から職員1人当たり3千円の補助金を出して、飲み会をやっていたのである。
確認しただけでも、平成18年6月から平成19年10月まで計10回、115,000円に及んでいた。
平成19年6月からは、「中堅職員!市長と語る会 (居酒屋編)」に変更され、1人あたりの補助金額は2,000円になっている。
※起案文書(2)
https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/02/mail02-05/s-02-05_03.htm
https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/02/mail02-05/s-02-05_04.htm
それぞれの起案文書には「本音で語り合う」であるとか、「ざっくばらんな雰囲気で」と記されているが、市民の税金を市職員による居酒屋の飲食補助金に充てるなど聞いたことがない。福津市は、区長にとどまらず、市役所職員まで接待していたことになるだろう。
そもそも、市長交際費は、市長のポケットマネーではない。そのことが全く理解できていないのではないか。起案文書には、副市長はもちろん、池浦順文市長も印鑑を捺している。
税金を、役人同士の飲み会の支払いに充てて、平然としている人間が、果たして自治体のトップとして君臨する資格があるのだろか・・・。
市役所職員の「ざっくばらん」な意見を聞く方法は、いくらでもあるはずだ。居酒屋を使う必然性など皆無だろう。それとも、福津市職員は、酔った勢いにでもならなければ、市長に物が言えないのだろうか?早速、福津市役所に確認した。
本件についての市長交際費による支出(起案文書作成段階から)を命じたのは、池浦順文福津市長自身であるという。
驚いた市長さんである。
◆公金支出知らせず! 市長の自腹と思わせた?
さらに、福津市役所の担当に確認したところ、さらに驚愕の事実が明らかとなった。なんと「市長と語る会(居酒屋編)」に参加した市職員は、公金で飲食代が支払われていることを知らされていなかったというのである。
つまり、市長と飲食を共にした職員は、自分の飲み代に、3,000円(平成19年度は2,000円)の税金が使われているとは、露ほども考えていなかったということだ。
さらに、参加した職員は、支払った会費(わずかな金額にしかなるまいが)以外の支払いは池浦市長が自腹を切っていると思っていたというのである。
何度も確認したが、最後は担当職員の個人的見解としながらも、飲食に参加した市職員は、(差額を)池浦市長が支払っているとの認識を持たざるを得ないシチュエーションだったというのである。
最後に念押しで聞いても、「職員はそう(池浦市長が払っていると)思っていたと思う」の回答である。
捉えようによっては、市職員に対して、公費による支出をわざと伏せることで、池浦市長個人がご馳走してくれているように見せかけたということになる。
そのことについても指摘したが「そう思われても仕方ないかもしれませんね」と、力ない言葉が返ってきた。
これはもう、市民から見れば「事件」ではないだろうか。
つづく
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