公金支出の自覚なき首長は失格!
池浦順文福津市長は公金とは税金、つまり市民の血税であることを全く意識していないのではないだろうか。
公費による区長の観光・温泉旅行、地元対策と称する飲食提供、国土交通省へのお土産、そして今回の市職員に対する居酒屋接待・・・。
次々に明らかとなる、あきれた公金支出の実態は、福津市というより行政トップの池浦市長の失政である。
その証拠に、国土交通省への土産持参や、市職員に対する「補助金接待」は、池浦市長の指示であることを、担当職員はきっぱりと認めている。
つまり池浦市長自身が、「税金を使わせていただく」という意識を持ち合わせていないのではないか。
市職員への居酒屋接待にいたっては、参加職員に公金支出に事実を知らせていなかった。あたかも、市長が精算したしたかのように装い「市長に感謝せよ」といわんばかりの手法で行われていたことが、担当職員の話から明らかとなっている。
何回確認しても、居酒屋飲食に参加した市職員は「市長が支払っていると思っていた」との認識を持っていたのだという。
騙しのテクニックとの批判もある。市職員を取り込むための、公金の不正支出との疑いを持たれても仕方あるまい。
本社取材班の指摘直後、福津市は居酒屋飲食への補助金を止めたと言い出した。都合のいい話である。
指摘されなければ続いていたことになる。区長の温泉旅行についても、公務員同士のなれ合いとしか映らない以上、廃止すべきであろう。
税金は、広く市民のために使われるべきものである。一部の人間、しかもそれが身内の「公務員」のために使われることが、どれだけ納税者を裏切ることになっているのか、池浦市長は、一度辞職して市民に是非を問うてみてはどうだろうか。
もちろん、他県の自治体に視察・出張などを繰り返してきた福津の市議会議員が何をやっていたのかも問われている。
本社取材班は、池浦順文市長の選挙運動費用収支報告のデタラメぶりに注目。市政運営も同様ではないかとの疑念が生じたため、公費支出の実態解明を進めてきた。
今後、新たな問題が浮上するであろうことも容易に想像がつく。
これまで、福津市民は余りに情報が少なく、市の実態を知ることがなかったではないだろうか。
その証拠に、多くの福津市民から「知らなかった。市民をバカにしている。」との感想が寄せられている。
首長も議会も失格では、市民に救いはない。市民本位の市政実現を望みたい。
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