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「行政の継続性」を問う~ある請願を巡って~ (下)
福岡市政ニュース
2008年2月 8日 16:46

 しかも、博多港開発から福岡商事への譲渡について、当初、譲渡選定先として、2社に打診した、とするが、福岡商事以外の打診先は「記録にない」とまで言う始末だ。

 建設に反対する住民の憤懣はやるかたない。もしこれが、行政の「瑕疵」でなく、「恣意的に」行われていたならば、これほど恐ろしいことはない。「福岡市は市民へのサービスよりも土地処分の方を重要視する市役所です」と自ら言っていることになるからだ。コンプライアンスもへったくれもあったものではない。
 いくら何でもそんなことはあるまい。いや、あってはならない。

 このような問題が生じてしまったことの原因は、業務の担当者がどこかの時点で気づかぬままに瑕疵を起こしてしまい、それに気づかぬまま、歴代の担当者も現時点まで引き継いでしまった、ということにある、と信じたい(信じねば、とても福岡市には住めない)。あきれた答弁を行った職員も当然、悪意はなく、20年前の「生の」経緯などは分かるまい。
 それでも何とか行政の責任を回避しようとする姿は怒りを通り越して、哀れにすら思える。
 それはもはや行政(福岡市に特有かどうかは別にして)の「習性」なのだ。

 「行政の継続性」という言葉がある。
 人工島問題を考えれば分かりやすいが、現市長の吉田市長も、その前の山崎前市長も、当初は「反対」だったはずが、いつのまにやら「推進」に舵を切らされてしまう、ということがある。かくて、「損切り」のできぬまま、貴重な税金は湯水の如く使われつづけることになる。
 一度手をつけてしまった大型公共事業が終わらぬうちに、その事業を始めた当該市長が替わることがあっても、「一度手を着けたからには、見直しや凍結はまかりならん」という行政の体質と言ってもよかろう。

 今回の件でもそうだ。委員会での答弁を見ていると、行政側の一定の瑕疵を認めつつも、一度認可してしまったからには、このまま続けるという姿勢が明らかだ。
 そのこと事態は、もはや「性質」なのだから、一朝一夕にどうこうなるものでもない(それゆえに、市長にはそういう性質の行政マン達に押し切られることなく御していくリーダーシップが要求される)。
 とはいえ、自分たち、あるいは前任者が起こした「瑕疵」まで「継続」させていいということには断じてならぬはずだ。
 自分たちの仕事に関してもしっかりと「継続性」を発揮させねばならない。

 最終的に、この「19年度請願第38号」は「継続審議」とされた。「継続審議」といえば聞こえはいいが、実質的には「棚上げ」と同義と言っていい。そして、既に高層マンションは9階部分まで出来てしまっている。そして、今日も工事は続いている。


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