新展開 国交省側、一部につき受け取り事実なしの回答 再調査を約束
市長交際費をはじめ、不適切な公費支出が問題となっている福津市において、詳報した国土交通省への土産の「うに」持参問題が新たな展開をみせている。
福津市の公文書及び同市担当職員によると、平成18年11月と平成19年3月、国土交通省は土地・水資源局や道路局などに対し、福津市内の公共事業に関し陳情を行った。この際、地元名産とされる海産物「うに」の塩漬けとアルコール漬け詰め合わせ1箱づつを、関係部署に土産として手交したとされる。
さらに、平成17年にも合計2回、同省を訪れ、同様に「うに」を渡していたことも判明した。
このうち、平成18年11月分については、市長交際費の支出起案文書が現存しており、国交省内の訪問先も、市側の担当職員による説明と一致していた。
陳情であれ要請であれ、官僚が第三者から金品を受け取ることは、事案によっては国家公務員の倫理規定に違反する。
本社は、国土交通省大臣官房人事課に対し、本社が入手した福津市の起案文書を提示し、事実確認を申し入れたが、「1週間、時間をいただきたい」として、今週月曜(4日)に口頭による回答をもらった。
国交省側の回答は、「うにをもらった事実はない」という。
念のため、翌日(5日・火曜日)再確認したが、答えは同じ。しかも「指摘された課長とその下(の役職)くらいまで聞いたが、『うに』をもらった事実はなかった」
最終確認のため、文書による回答をお願いしたところ、今度は「来週まで時間をいただきたい」との返事をいただいた。
どのような回答が帰ってくるかわからないが、現時点で、すでに福津市側の言い分と国交省側の言い分は食い違いを見せている。
次回、その詳細を報じる。
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