注目される今泉地区
天神から近い今泉地区、これまで若者の流れは天神から大名・赤坂門など(若者文化圏)西へ展開していたが、現在、天神の南隣である今泉地区が注目されている。以前は天神からの進入口が狭くラブホテル街ということもあり、毛嫌いされていたが、ここにきて開発ラッシュとなっている。
天神の国体通り沿いでは、重松駐車場(ハミングバード駐車場)をディックスクロキが購入し、現在改装中。そのほか、福岡地所グループがビジネスホテルを完成させるなど、国体通り沿いも大きく変貌している。しかも、警固神社(天神ソラリアビル南隣)から今泉方面へ一歩中に入ると、若者向けの店舗や飲食店が急増している。今泉という狭い地区においても、岩田屋体育館をディックスクロキが購入、商業施設に再開発されることが決定している。
同地区は三角公園(今泉公園)を中心に建築ラッシュが続いているが、最大規模となるは、アームレポによるフクニチ新聞社跡地開発(天神プレイス開発)である。そうした環境下、同地区では北九州市の徳増興産もビジネスホテルを建設予定であり、さらに別の開発用物件も取得している。
表題については、岩田屋体育館の南隣に位置し、東京のファンドが坪650万円で購入。今後は当然開発される。
人の流れも変わる
今泉のフクニチ新聞社跡地(天神から300メートル圏内)の物件が、今年3月末に完成し、人が一挙に南に流れる可能性を秘めている。さらに今後も、岩田屋体育館、その南隣のナフコ跡地が開発されれば、フクニチ新聞社跡地の「天神プレイス」までつながり、天神からの人の流れは、現在の西から南へ変化していくものと思われる。
西通りは売却物件が少ないなか、「マルイ」進出が決定しており、ルイ・ヴィトンもビル建設するとされている。しかし土地価格が坪4,000万円と高騰し、土地価格の安い今泉地区に注目が集まる。
天神から南へ500メートル圏内での大再開発は、フクニチ新聞社跡地再開発のほか、春吉・渡辺通り再開発(UR主導)、九電新ビル(建設中、下部は商業施設)が動いており、昨秋は既存商業施設ビルにロフトも開店している。
<アームレポのアメックス天神ビル(仮称)概要>
正式名称:「天神プレイス」
敷 地:4,073.19平方メートル(1,232.14坪)
延床面積:約26,000平方メートル
総事業費:約50億円(土地はURからの50年定借)
建 物:17階建2棟→オフィス・マンション・商業施設
10階建1棟→ホテル
竣 工:2008年3月31日予定
※ 正式オープン日は近日発表予定
なお、同地区には、300坪弱の不動産が15億円(坪550万円程度)で売却されるとの話もある。お問い合わせは弊社調査部・緒方雅まで。
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