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官民一体となって都市活性化 ─ 北九州市長 北橋 健治 氏 (3) | トップインタビュー
特別取材
2008年2月14日 15:45

福北連携で共存共栄を目指す

「持続可能な社会」のために

  ──  昨年末の小倉伊勢丹の撤退発表を受けて、今後どのような商業振興を図っていくお考えですか。

 北橋 小倉伊勢丹の経営譲渡は残念ですが、伊勢丹には、そごう撤退後の後継店として、この4年間地域を支えてくれたことに感謝しています。
 あとを引き継ぐ井筒屋は、長年にわたり地元で市民に愛されてきた百貨店です。これまでの経験を生かした、新しい小倉の集客の核となる魅力ある店づくりを期待しているところです。

 現在、北九州市では、「新中心市街地活性化基本計画」を策定中であり、都心のにぎわいづくりに懸命に取り組んでいます。市全体の活性化が最終的な目標ですが、まずは、広域から集客できる、魅力ある中心市街地づくりが急務であるとの考えからです。

 一朝一夕にはいかないでしょうが、「雨降って地固まる」のたとえのように、官民一体となって結束することで、都心商業の活性化を推進していきたいと思います。

  ──  環境の先進的自治体としてのリーダーシップのとり方についてお聞かせください。

 北橋 今日、環境面、経済面、社会面のバランスがとれた「持続可能な社会」の構築は世界共通の課題です。
 公害克服やその経験を生かした環境国際協力、循環型社会づくりなどは、本市の資産(たから)であり、能力(ちから)です。これらの取り組みは、地域主導の環境改善モデルとして「クリーンな環境のための北九州イニシアティブ」としてヨハネスブルグサミットの合意文書に明記され世界的な評価を受けました。また、昨年3月、環境NGOが主催する「日本の環境首都コンテスト」で第1位となったことと併せて、本市の高いポテンシャルを示しています。

 本市は、国連が進める「持続可能な開発のための教育(ESD)」の地域拠点(RCE)として認定されており、今後、その世界的なネットワークを通じて、市民、NPO、企業、大学などと協働で「持続可能な社会」づくりに取り組み、活動の環を拡げていきます。そして、地域での具体的行動が世界を変えていく、そのような強い意志を持ってリーダーシップを発揮していきます。これが、「世界の環境首都」を目指す本市に与えられた役割であると思っています。

  ──  本日はありがとうございました。

 北橋 ありがとうございました。


北橋 健治(きたはし・けんじ) 氏
北橋 健治 氏 1953年生まれ。86年に北九州市から衆議院議院に初当選を果たし、6期務める。07年2月、北九州市長に就任。
 市政においては、「ハートフル北九州マニフェスト」をもとに、子育て・教育・福祉などの分野で大幅な拡充を図るとともに、整備された都市基盤を活用し、さらなる経済振興を目指して、市民の目線に立った「人にやさしく元気なまちづくり」を進めている。


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