福津市長の「平常勤務」とは、午後から役所に顔を出して始まるらしい。随分のんびりした市役所である。暇ということなのかもしれない。市長の歳費が税金でまかなわれていることを忘れているのではないだろうか。
昨年12月20日、福津市の「経営企画会議」が急遽中止されながら、市長日程の変更もされず、理由も開示されていなかった件を報じた。ホームページ上の同会議の記載は、本社取材班の指摘・報道から随分経ってから削除されたのだが、市長の公務日程変更の理由については「私的なこと」として説明を拒否されていた。
改めて、池浦市長に質問書を送付し、確認を求めたのだが、公務をキャンセルした理由については「個人的な用件の内容につきましても、個人情報であることから、何度も申し上げておりますとおり、お答えいたしかねますので、ご了承ください。」との回答であった。
この件については、先月、電話取材で確認したが「何度」も確認したわけではない。
当初、取材班の確認に対し、担当職員が「『経営企画会議』は開かれたが、市長は早めに退出した」と答えたため、何時から何時までの会議であったのか、また市長は何時まで会議に出席していたのか、再確認を要請した結果、「実は、調べたところ、『経営企画会議』自体が、中止されていました」という。
いかなる理由で市長が公務をキャンセルしたのか再確認したところ、秘書課で聞いてくれということで確認したものである。
この時は、「急遽、私的理由で公務を離れなければならなくなった」とのことで、私的理由とは何か、また翌日(12月21日)は何時に登庁したのかも確認している。
最終回答は「私的理由については言えない。翌21日は午後から登庁した」とのことであった。
21日の定例記者会見の時間が10時から3時30分に変更された理由も聞いている。
それだけのやりとりであり、「何度も申しあげて」などと言われるほどのものではない。
最初に、中止されたはずの会議を「開催された」と間違った解答をしたのは、福津市側である。
はっきり言えば、虚偽の回答をしたわけである。
取材班が鵜呑みにしていれば、ホームページの日程もそのままだったはず。そのことを棚に上げて、「再三電話取材でもお答えしているとおりであり」(市長回答書より)などと、よく言えたものである。
回答書には「翌日の12月21日(金)につきましては、通常どおり勤務し、公務を行っております。」ともある。
池浦市長の「通常勤務」とは、午後からの勤務ということなのだろうか?
福津市側は、21日については、「(池浦市長は)午後から登庁されました」と明言したはずだが、どういうことなのか。
いずれにしても、ノーチェック状態の福津市政について、さらに徹底追及してゆく。
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