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特別取材

「共育」が紡ぐ組織、そして社会(16) | 人生のエナジー
特別取材
2008年2月19日 10:48

新しい舞台

 
 パーフェクトとまではいかないにしても、体調が回復した氏のところに「経営者の経験を活かしてお店を立て直してくれ」とキューサイの長谷川氏から「ゲーテハウス」を紹介される。高木氏は、92年から家業のスタンド経営の一環としてキャンペーン企画を行なう別会社「パル」を運営していたが、その店の立て直しのために力を注いだ。2001年9月のことである。その店はソーセージ販売を主にして行なっていたが毎年300万円の赤字を出していた。そこで氏は、業態の変更を含めた経営改善改革案を提案して、1年後には黒字を計上する状態にすることができた。

 さらに02年10月からは、化粧品会社に呼ばれることになる。この会社は、自社製造の化粧品の使用方法をお客さんに直接プロの技術でお知らせして販売していたが、同社の通信販売部門を育成することが主な仕事であった。当時は日本中で通販方式が多くの企業で採られていたが、氏にとっては通販部門の育成と販売強化は初めての経験であった。

 当時の売上は3億円であったが3年後には30億を超える会社にまで成長させることが出来た。同時に化粧品会社福岡事業部の本部長として700人の女性社員に対する教育研修に携ってきた。コールスタッフの女性社員の教育・研修と「フェイスツーフェイス」で販売に当たる社員の研修が主な内容であった。

エステサロンを開設して、そこで商品を販売する「説得商品」販売方式である。商品の品質もさることながら、そこの社員の振る舞い、言葉遣いひとつで商品が売れたり売れなかったりのデリケートな世界である。社員の総合力が決定的な要素である。非常に神経を使う仕事であったが、同時に若い女性の意識を観察し吸収していく良い機会でもあった、と氏は言う。

その中で特に、若い女性に「何のために仕事をするのか」という考えが希薄であったり、欠如していることが特徴であったという。また、組織づくりにとって「女性の活用」が企業の消長を決することを本当に肌身で感じとったとも氏は語る。
 
 
[プロフィール]
高木 教光 (タカキ キョウコウ)  
NPO法人 キャリア教育サポート 専務理事
九州産業大学 非常勤講師

1951年 福岡市博多区生まれ
1972年 九州産業大学 産業経営学部 卒業

NPO法人キャリア教育サポートを設立 地場企業の経営者と教育界の方々との連携を行い、青少年の健全育成と地場企業への就職支援事業、教育事業やイベントを開催 福岡地区の大学生の自立と 起業支援事業を行う。


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