福津市議会定例会は2月26日から開催される。22名の市議会議員の責務は重い。
津屋崎・福間の両町が合併市、福津市誕生から3年、福津市議会は何をしてきたのかが問われている。
これまで、池浦順文市長の杜撰な(というより、デタラメといったほうがよいのだが・・・)政治資金管理の実態をはじめ、数々の不適切な公金支出について報じてきた。
改めて列挙してみる。
(1)全額公費による区長の観光・温泉旅行。
(2)上西郷地区地元対策会議に、公費ですし盛り・鉢盛り・酒・ビール。
(3)同会議、民宿接待
(4)し尿処理場、地元対策会議に公費ですし盛り・飲食。
(5)弁護士に報酬外の中元・歳暮、公費で毎回ビール券50枚。
(6)議員・職員の出張旅費、宿泊15,000円。領収書なし、精算もなし。
(7)国土交通省に公費で「うに瓶詰め詰め合わせ」を土産として持参。
(8)市職員に公費で居酒屋接待。
以上は、全て市長交際費など、公費で支出されたものである。
(1)の区長の観光旅行、(8)の市職員への居酒屋接待は、西日本新聞はじめ、多くの新聞・テレビでも取り上げられ、不適切な公費支出の実態が、多くの市民の知るところとなった。
また、公費支出とは別に、池浦市長の不可解な公務キャンセルの実態と、情報開示に応じない市長の姿勢にも疑問を投げかけた。
福津市は、正常な市政執行がなされているとは思えない。
本社取材班は半年近く福津市の現状を取材しているし、他のメディアの報道が始まってからもかなりの時日が経過している。
しかし、福津の市議会には、なんの動きも見られない。不適切な公金支出について、議員諸氏はどう考えているのか、ぜひ次の議会で明らかにしていただきたい。
福津市の市議会は、市制発足後、歳費を月額10万円以上もアップさせた。高給取りになったのだから、それなりの仕事をしているはずなのだが、公文書で確認する限り、税金の使い道を厳しくチェックする姿勢は見えてこない。
前述したとおり、出張の折のグリーン車使用がまかり通っている上、一泊15,000円の宿泊費を支給され、精算さえしないという杜撰さを、是正しようともしていない。
いわば、市長や職員と、同じ穴のなんとやらである。
本当に市民の目線に立って議員活動をしているのだろうか?
その答えを、議会の場で拝見させていただきたい。
また、多くの福津市民が、不適切な公費支出の実態について、きちんと議論されるのか否か、議会に足を運んで傍聴することを望みたい。
税金の無駄遣いは、市民の厳しい目で監視し、声を上げなければ無くならない。それはまた同時に、次の世代に借金だけを残さないための大人の義務でもあるのだから・・・。
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