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「共育」が紡ぐ組織、そして社会(17) | 人生のエナジー
特別取材
2008年2月20日 11:53
教育は人磨き


 化粧品会社での教育・研修は高木氏自らをも磨く場になっていった。前述したように教育・研修の中心は、接客トレーニングである。スキンケアのエステサロンを毎年5店舗ずつ増やしていく。そのために20名の女性が必要になる。それも強力な人材が必要である。お客と直接対応し、体験をしてもらいながら化粧品を購入してもらうわけだから、トークの技術だけではなく、その人の人間性全体がお客と向き合うことになる。販売員の肌つや、語り口、日々の変化の中での話題の作り方などはもちろん、人生観、宗教観、仕事観、人と人との関係性など本質のところで勝負することになる。

対面販売についてはすべてそう言うことができるが、小手先の技術で通じないところが多々ある。エステの技術を磨くということは、そのことで自らの心が磨かれるということであり、お互いの心が通じ合うことで商品購入につながっていくということを教えたという。

 しかも研修は一方的なものではなく、相互研修を行なった。そうすることで、人との出会いが自分の感性を磨くことを改めて学んだと高木氏は語る。
 教育・研修を行なう氏にとって、考え方に重要な示唆を与えてくれたのは、人生の師とも言うべきある人との出会いであった。師によれば人を磨くには次の3つがあるという。

 ひとつは、「書」上練磨。ふたつは、「事」上練磨。みっつは、「人」上練磨であると。
 その中で、「人」上練磨こそが最高の人磨きである、師は説いたそうである。「共に育つ」ことによって、お役に立っていくという考えである。“人間力”を膨らませていくことがこれから大事であることを学んできたという。

 さらに、「志」の重要性である。そして志を実現していくためには、「しっかりと守っていくもの」と「変革していくもの」のバランスをとっていくことが大事である、ということであった。一方だけに片寄ってはうまくいかないのである。
 
 
[プロフィール]
高木 教光 (タカキ キョウコウ)  
NPO法人 キャリア教育サポート 専務理事
九州産業大学 非常勤講師

1951年 福岡市博多区生まれ
1972年 九州産業大学 産業経営学部 卒業

NPO法人キャリア教育サポートを設立 地場企業の経営者と教育界の方々との連携を行い、青少年の健全育成と地場企業への就職支援事業、教育事業やイベントを開催 福岡地区の大学生の自立と 起業支援事業を行う。



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