1月21日にNTTデータ社の構造計算プログラムが「仮認定」されていたが、2月22日に正式に「大臣認定プログラム」として認定された。以前報じていたように、同社のプログラムのシェアはユニオンシステム(SS2)、構造システム(BUS)、構造ソフト(Build一貫)の3社に比較して、相当低いと言われている。
このシェアの低いプログラムを異例のスピードで認定した背景には、法改正後、何ヵ月もの間プログラムの認定が進まないことに業を煮やした建設業界および野党、のみならず与党からも不満の声が上がっていたことがあるようだ。
では、シェア上位の開発状況はというと、順調に行けば今年の夏ごろには認定を受け、ユーザーに提供できるのではという見通しを立てるメーカーもあるようだ。
だが、認定プログラムに不具合があった場合、ペナルティを課せられる恐れもあり、販売は難しく、レンタル方式になる見込みで、メーカーも慎重になっているとのこと。
ともかくも、ソフトの方は若干ながら前進しだした。あとは、非常に評判の悪い「構造計算適合性判定(ダブルチェック)」の仕組みをどう是正するか。これがもうひとつの大きな課題である。
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