出張の航空券をカードで購入! カード決裁の目的は何か
福岡市の定例市議会が始まった。人工島、留守家庭子ども会など、今後の福岡市の方向性を決めていく上での重要な議論が、来週から始まろうとしている。そのような中、吉田宏福岡市長の出張について、ある問題が浮上した。
まずはこちらをご覧いただきたい。
(https://www.data-max.co.jp/shisei/2008/02/mail02-27/s-02-27_01.htm)
これは、吉田宏市長の公務出張の際に購入された航空券の領収書であるが、決済方法はカードあるいはクレジットにチェックが入っている。
つまり、公費で購入する航空券が、クレジットカードで購入されているということである。
カードで購入するということは、当該カードにはマイレージをはじめとしたポイントが加算されていることになる。カードが吉田市長名義のものなら、市長は、せっせとマイルを貯め、ポイントをかせいでいるということになる。いささかせこい話ではある。
ちなみに、自治体そのものがクレジットカードを持つことは禁止されている。では、このカードは一体誰のものなのか。また、何の目的で、現金ではなくカード決裁なのか。ポイントを貯めることが目的ならば論外である。
市民が支払っている税金により、結果的に市長が利益を得るなど、自治体トップとしてあるまじき行為であろう。
マイルに関して言えば、国では、会計検査院と法務省は公費出張による個人名義でのマイル取得を禁じている。民間では、倫理的観点からマイルの「私的取得」を禁じる企業も現われてきているし、法人カードによる決済に統一する企業も増えている。
実は、吉田市長について取材班が注目したのは、公費出張の折、大半の市職員が現金決済しているからである。急な出張で、前払いが間に合わない時はカードを使うこともあるというが、吉田市長の場合20回中17回がカード決済である。もちろん、市長の場合、「急な出張」は滅多にない。
なぜカード購入なのか、またマイルやポイントはどうなっているのかも含めて、説明を求めたいと、早速取材班は秘書課に話を聞いた。
つづく
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