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地雷被害者の声を届けるため 国民的スターの協力を仰ぐ(2) | CMC特別レポート
特別取材
2008年2月22日 14:23

放送の準備は整った

 ソバットの曲は、今でも町を歩けば必ずどこからか聞こえてくる。テレビをつければ、どのチャンネルにも出てくる。国内で圧倒的な人気を誇る彼は、03年にASEAN音楽祭のカンボジア代表としても来日している。彼がDJを引き受けてくれたことで、若い世代の人々が番組を聴いてくれるようになることが期待できる。
 アジア各国の例にもれず、カンボジアも地方と都市の間で急速に貧富の差が拡大している。そのことに気付かないまま都市圏で生活する若者たちに、地雷被害者の声を届けたい。その思いが、古川君をソバット事務所通いへと駆り立てたのだ。

 一方、地雷被害者の心のケアがいかに重要であり、そのためにラジオ放送がいかに有効かということを訴えながらのスポンサー探しも、困難のなかから少しずつ前進していった。最終的には、カンボジアで8件、日本で4件のスポンサーが決定した。経済格差が大きいので、金額ではカンボジアの8件を合計しても、日本の1件より少ないが、8件も決定できた要因として、ソバットの存在は大きい。ともかくも、放送実現の裏付ができ、本部も現地事務局も胸をなでおろした。

 年が明けて05年1月に入ると、アンケートや被害者のメッセージ集めに協力していただいた団体名や、資金協力をいただいたスポンサー名の入ったポスター・チラシができあがった。今度は、1人でも多くの人々に番組を聴いてもらうために、それらを配って駆けまわる。バッタンバンはもちろん、プノンペン、シェムリアップ、パイリン、シソポン・・・タイ国境付近の地雷被害が今なお続く地域にも配り歩く。CMCのスタッフだけでは手が足りず、旅行中の日本人学生なども快く応援してくれた。

 その結果、病院、リハビリセンター、職業訓練校などのほか、460校にものぼる公立の小・中学校にポスターを貼ってもらえることになり、被害者、障害者のみならず、広く一般の若者や子供たちにも聴いてもらえる準備が整った。





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