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No.005┃福岡ソフトバンクホークス株式会社 常務執行役員COO 竹内孝規 氏 | 福岡への提言200人
特別取材
2008年2月 5日 15:46

愛される球団、そのフロントを率いて


2007年シーズン、その結果を省みて

 1998年11月、福岡にプロ野球球団が10年ぶりに帰ってきた。ご存じの福岡ダイエーホークスだ。そのホークスが、福岡ソフトバンクホークスとなったのが05年のこと。以来、在福球団として福岡県民のみならず、九州一円にファンの輪は広がり、皆に愛される球団として定着してきた。それは、ホームゲームにおけるヤフードームの観客動員数を見ても明らかな通である。パ・リーグで唯一200万人を超え、セパ12球団で4番目となる231万人の動員数を誇る、素晴らしい光景に表れている。

 この愛される球団作りに精力を傾けてきたのが、福岡ソフトバンクホークス(株)の常務執行役員COO・竹内孝規氏だ。その竹内氏が、フロントとして07年シーズンを振り返り、総括する。
 「今年はフロントにも油断がありました。小久保君が帰ってきてくれ、多村君も獲得できました。しかし、あまり大型補強をすると、若手の台頭に蓋をしてしまうことになるので、外国人選手は若手と競争ができる程度の補強に止めました。最初から大物外国人選手が来てしまうと、若手が一軍に出る機会を失い、チャンスの芽を摘み、彼らが育つ場が無くなると考えたからです。

ところが、看板にしようとしていたクリーンナップ3人にケガがあったり、調子が上がらなかったりと、そこに誤算が生じました。その穴を、これから中心になるだろう若手や外国人で埋めたのですが、やはり中心になるほどの力はまだ無く、それが今シーズンの結果となったのです。人事の予測はなかなか難しく、その点では一般企業と同じと言えるでしょう。ですから、来年こそは勝つことを大前提にいろいろ考えていかなければなりません」。

 勝つことと育てること。この2つは二律背反的で、双方をバランス良く実行することは困難である。その点からすれば、今シーズンはそのバランスを取ろうとし過ぎて、今回のような結果を招いた、と反省する竹内氏だった。


理想の球団作りを日夜構想する

 竹内氏は、将来にわたる球団作り構想を日夜考えている。
 「強いチーム、勝つチームを作るには、何より投手陣の整備と充実が重要で、そこで守れるチームを作り上げ、そこでできた安心感の先にあるものは、プロ野球の魅力作りだと私は思っています。ホークスがこの九州・福岡のプロ野球チームとして、投手陣で守る根っこを作り、野手陣の攻撃力で花を作る。その上で、クリーンナップの長距離に対する期待感をもつのが大切です。これを失えば、ホークスとしての存在価値は無いと言っても過言ではありません。

そして、そのクリーンナップ3本柱のうち2人は、生え抜きの選手であり続けたい。それが、ファンの皆様の期待に応えるチーム作りだと考えています。それこそがホークスの根底なのです。そして、福岡に根を張るプロ野球球団、市民に愛される球団となるのです。たしかに、チーム作りは難しいのですが、私たちフロント陣にとっても絶対に成し遂げなければならない命題だ、と肝に銘じています」。

 ファンから見れば遅いように見える若手、とくに松田・江川の成長。しかし、「彼らも年ごとに成長し、身体つきも一まわり、二まわりも大きくなり、長打力もついてきた。あと数年は要するかもしれないが、彼らは必ずやチームの中心的存在になる」と断言する竹内氏。

 我々ファンも、ホークスの育成能力に期待しつつ見守っていきたい。そして、王監督が強い決意をもって臨む来シーズンこそ、03年以来遠のいている日本一奪回のために、球団フロント、ファンともども後押ししていきたい。
 
 
 
[プロフィール]
1961年10月7日、北九州市生まれ。戸畑高校卒業。
2005年、福岡ソフトバンクホークス(株)常務取締役に就任。

会社住所:福岡市中央区地行浜2-2-2
TEL:092-847-1006
URL:http://www.softbankhawks.co.jp/

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